目次
はじめに
急に歯が抜けてしまった時、慌ててしまってどうすればいいのか分からないという方が多いはず。
ここでは歯が抜ける原因ややってはいけないこと、治療法などについてまとめてみました。
歯が抜ける原因とは
虫歯
30歳以下の方の場合に歯が抜ける原因はこれが最も多いと言われています。
虫歯を治療せず放っておいた場合、進行してしまい治療が不可能になります。
さらに、虫歯を放っておくと歯の根っこの先のところにのう胞と言われるものができ、その大きさによって抜歯する必要が出てきます。
歯周病
歯周病とは歯周病菌によって歯を支えている骨や歯ぐきが侵される怖い病気です。
最初は歯ぐきが腫れたりする程度ですが、進んでいくと歯を支えている骨が溶け出します。
これによって歯がグラつきだしてしまい、虫歯のない健康な歯であっても最終的に抜くことになります。
歯が抜けたまま放っておくと
- 虫歯や歯周病になる
歯が抜けたまま放っておくと、正しい歯並びではなくなるため歯磨きしづらくなります。
そうなると、汚れが残ってしまうので歯周病や虫歯になりやすくなります。 - 知覚過敏になる
歯が抜けたまま放置すると、本当なら歯ぐきの中にあるはずの歯根部が露出してしまい刺激を受けると痛みを感じるため知覚過敏が起きます。 - 噛み合わせが悪化する
歯がないままの状態で長時間経つと、噛み合う歯が飛び出たりするため噛み合わせが悪化します。 - 顎関節症になることも
歯は本来ならば左右均等にあるため左右均等に食べものを噛めますが、歯がないと噛みやすい側でしか噛まなくなってしまうので噛み合わせが変わってきます。
そうなると、本当なら左右の顎で分散していた負担が片方になるので顎関節症になることがあります。 - 発音しづらくなる
前歯のない状態が続くと、その隙間から空気が抜けるため発音しづらくなります。
特にサ、タ、ナ、ラ行は前歯の裏に舌を付けて発音するため悪影響が及びます。 - 完全脱臼
歯が抜けると抜歯した時と同様傷が治癒していきます。
抜けた穴から血が出てきて、これが固まりかさぶたになって穴をふさいでいくのです。
ですが、1日も経てば歯が元通りになることは不可能になるそうです。その他にも抜けてしまったと思っていても、実際には歯の根の先の部分が骨の中に残っていることがあり、これを放っておくとそこが化膿してしまい腫れてくることもあるので注意しましょう。
歯が抜けた時やってはいけないこと
代わりに何か詰める
歯が抜けてしまった場合、その代わりになるものを詰めたりするのは厳禁です。
代わりのものを詰めることで細菌が繁殖しやすいからです。
抜けた歯を自分で削る
少し位なら大丈夫だろうと自分で抜けた歯を削ったりするのはもってのほかです。
噛み合わせのちょっとした変化によってバランスが崩れてしまうのでやめましょう。
指で触る
抜けてしまったところを指で触るのはやめましょう。
まだ神経が残っていれば痛みが起きたり、不衛生な手で触ることで細菌が入ってしまうことがあるからです。
歯を再生するのに重要な歯根膜は歯の根の部分にあるため、再生するために歯ぐきの中に埋めることになります。
ここに触ることで細菌感染し、戻した後歯ぐきに炎症が起き安定しづらくなることがあります。
抜けた歯は手で触らず、清潔なゴム手袋や割り箸などで触るようにしましょう。
抜けてしまった歯の応急処置
抜けてしまった歯を乾燥させるのは厳禁です。
もし、乾燥してしまったら歯の周りにある歯根膜が死んでしまうからです。
この部分がいかに残っているかによって、抜けた歯の予後がどうなるか変わってきます。
なので、生理的食塩水があればそこに浸し、なければ牛乳に浸すといいでしょう。
抜けてしまった歯を元に戻すか、口に入れたまますぐにクリニックに行きましょう。
もし、落ちてしまったら水道水で洗い流しましょう。
ただ、歯根膜が剥がれないように強く磨かないことが重要です。
当然ですが、石鹸やアルコールなどを付けて洗うのはやめましょう。
歯が抜けてしまった時の治療法
たった1本歯が抜けてしまっただけでもさまざまな悪影響が起きるということがお分かりいただけましたか?
抜けた後は歯ぐきが盛り上がってくるので、傷口が落ち着けばすぐにクリニックに行っていただき、噛み合わせを回復する必要があります。
そのためにはインプラント、ブリッジ、入れ歯の3つの治療法があります。
この3つの治療法について具体的にご説明してみましょう。
インプラント
インプラントとは歯の抜けたところにある骨に人工歯根を埋め込んでそこに人工歯を装着する治療法で、周辺の歯を削らずに治療できるメリットがあります。
インプラントに使われる材料はチタンなので金属アレルギーの心配がなく、審美性が高く、違和感がない・・などのメリットの多い治療法です。
ただ、現在はまだ保険が使えないため治療費が高額になります。
ブリッジ
次にブリッジですが、これは抜けてしまった歯の隣の歯が健康な場合に治療ができます。
抜けた歯の両隣の歯を削り、支えにして人工歯をつなぎ合わせた歯を被せて行う治療法です。
ブリッジは特定の素材を使用することで保険が使えることがあります。
なので、治療費を安く抑えることが可能です。
入れ歯
最後に入れ歯ですが、これは取り外しでき自分自身でメンテナンスできるのがメリットです。
骨にインプラントを埋めなくてもいいですし、健康な歯を削る必要もなく、型を取るだけでご自分の歯の代わりとなる人工歯を作ることができる治療法です。
それに、保険が適用されるため治療費が安く済みます。
まとめ
歯が抜けてしまった時、やってはいけないことやクリニックでできる治療法などをまとめてみました。
歯が抜けた原因によって処置や治療法は違いますが、最も適した処置を行い早急にクリニックに行くようにしましょう。
そうすれば、歯のトラブルを解決できご自分の歯を残せるはずですよ!
歯にトラブルが起きた際は筒井歯科へご相談を!
TEL:06-6208-1820