目次
はじめに
歯が抜けてしまうと困るのは見た目だけではなく、その周囲の歯がずれてしまい虫歯や歯周病になりやすくなったり、噛み合わせが悪くなったりします。
歯が抜けたらまずクリニックで診てもらうことが大切です。
ですが、クリニックに行きたくてもなかなか行く時間がないとか目立たないところだからいいや・・など、さまざまな理由で放っておく方もいるでしょう。
ここでは、歯が抜ける原因や治療法などについてお教えしましょう。
しっかりと理解していただけば歯をなくした時にスムーズに対処できるはずですよ。
歯が抜ける原因とは
歯が抜けてしまう原因には次の2つがあります。
一つ目は外部からの強力な力が加わることで抜けてしまうものと、もう一つは歯周病によるものです。
ご自分の歯が抜けてしまった原因が分からないという方はここで歯の抜けた原因について理解していただき、今後残った歯を守るようにしてくださいね。
外傷によるもの
ボクシングやサッカー、ラグビーといったスポーツの試合中に、衝突や強打が原因で歯が抜けてしまったり、折れてしまうことがあります。
また、交通事故などが発生すると同様に、強い衝撃が加わるため歯が抜ける場合があります。
歯は一度折れてしまうと元には戻せないですが、抜けた歯については迅速に対処することで元通りになることもあります。
歯周病によるもの
歯周病とはプラークの中にある歯周病菌によって歯ぐきや歯を支えている歯槽骨を溶かしてしまう怖い病気です。
またの名を歯槽膿漏とも言います。
30歳以上の成人の8割もの人がこの歯周病にかかっているとも言われています。
なお、歯周病菌と虫歯菌は違うため静かに進行することが多いです。
怪我以外の歯の抜ける原因はこの歯周病がほとんどです。
歯が抜けると?
歯が抜けてしまうとあごの骨が痩せていくため、ほおやあごも痩せてしまい老けて見えます。
他にも、隣にある歯が抜けた後の空間に傾いてくるため、歯並びが悪くなって噛み合わせまで悪化します。
また、義歯を入れると、それまでのように噛むことができなくなります。
部分義歯の噛む力は自然の歯と比べると3分の1以下だと言われているため、噛むのは義歯が入っていない側の歯に負担がかかってきます。
さらに、食事のたびに金具や義歯と歯の間に食べもののかすが詰まるので違和感を感じてしまうかもしれませんね。
では、ブリッジはどうかと言うと、入れ歯とは違って違和感もなく噛めるようになると言われています。
ブリッジは保険で治療ができるためブリッジで治療をする方が多いようです。
ただ、ブリッジもいいことばかりだとは言えません。
ブリッジは橋をイメージしていただけると分かりやすいのですが、食事の際に咬合圧の負担がかかるのは橋を支えている橋げたの代わりとなる両隣の歯です。
今まで3本の歯で負担していた圧力をたった2本で支えるため、かなりの負担が歯と骨にかかってしまいます。
さらに、自然の歯と比べるとブリッジは汚れがたまりやすい形状になっているため、歯周病や虫歯になりやすいと言われています。
この対策として、ブリッジを入れる前よりさらに丁寧にブラッシングすることでしょう。
また、定期的にクリニックで検診を受けるといいでしょう。
歯が抜けた時の治療法
入れ歯
歯が抜けてしまったらすぐにクリニックで治療をする必要がありますが、その選択肢の一つに入れ歯があります。
咀嚼力は大臼歯が2本ないだけでも4割程度も失われると言われています。
なので、そのまま放っておくと残った健康な歯に余分な負担がかかりますし、よく噛まないまま飲み込むと胃腸に負担がかかります。
抜けた歯の上に樹脂製の入れ歯を入れて食事ができるように治療します。
入れ歯は固定式でないため取り外しは自分で行えるのがメリットです。
ブリッジ
ブリッジとは健康な両隣の歯を使って橋を架けるように歯を入れる治療法です。
ブリッジは両隣の歯を削って3つの歯をつなぎ合わせ、抜けた歯にかぶせていきます。
たくさん歯が抜けると行えませんが、1~2本程度抜けた場合には保険適用での治療が可能です。
インプラント
インプラントとは抜けた歯があったところに人工歯根を歯槽骨に埋入し、そこに人工歯冠を装着するものです。
歯を削ることなく新しい歯を入れられるのがメリットですが、外科的処置が必要になるため全身の健康状態によっては治療できない方もいます。
このインプラントの治療は保険外治療になるため1本当たり40万円程度かかります。
歯が抜けたままだとどうなるの?
歯を抜けたまま放っておくと、最初は少々不便を感じるかもしれませんが、そのうち慣れてしまい忘れることが多いです。
抜けた直後は意識していたとしても、時間が経つとクリニックに行かなくなることが多いです。
ですが、実際には大変大きな問題が進行していることを忘れてはなりません。
歯はたった1本抜けただけでも食べ物をうまく噛めなくなります。
なので、栄養摂取にも大きな影響が出て消化も悪くなりますし、残った健康な歯にも悪影響が出ます。
反対側の歯が伸びる
歯を抜けた放っておくと、たとえばですが、下の歯が抜けたままですと上の歯がだんだん下がってくると言われています。
つまり、抜けた歯と噛み合っていた歯が浮いてくるわけですね。
そうなると、噛むのが難しくなり噛み合わせが悪くなってきます。
噛み合わせが悪くなると全身のバランスも崩れてしまうリスクがあります。
隣の歯が傾いてしまう
歯を抜けたままにすると隣の歯が傾いてきます。
クリニックに行っていざ治療を始めた時に歯が傾いていますと余計に歯を削る必要が出てきます。
また、それにより歯並びが悪くなるとプラークが付着しやすくなり、歯周病や虫歯にかかりやすくなります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
抜けた歯の治療法はその原因などによってもかわってきますが、適切な治療を行っていただけば問題が解決できます。
1本でも健康な歯を残せるようにぜひ対策を行ってみてください。
歯は一生もののパートナーです。
歯科医師と相談しながら、自分によってベストな治療方法を行うようにしましょう。
筒井歯科では無料カウンセリングも受け付けています。
みなさんが健康な歯を残せるようお役に立てると幸いです。