はじめに
毎日きちんと歯を磨いているつもりでいても、何度でも虫歯になってしまう・・という方は多いです。
いっぽうで、歯磨きをいい加減にしていても虫歯にならない・・という人もいます。
この差はどこからくるのでしょうか?
それはちょっとした子どもの頃からの生活習慣が関係しているかもしれません。
そこでここでは子どもの頃から気を付けたい虫歯を防ぐための生活習慣についてまとめてみます。
虫歯になりやすい習慣とは
- 歯磨き粉のつけすぎ
歯磨き粉をつけると、お口の中が爽快になりすっきりと磨けたような気持ちになりますが、そのせいで歯磨きがいい加減になることもあります。
さらに、歯磨き粉の中に含まれる研磨剤によって歯の表面が削られてしまい傷めてしまうこともあるため、歯磨き粉をつけすぎるのはやめましょう。 - だらだら食べる
食事や間食の時間が長いほどお口の中は酸性に傾くため歯の石灰化が遅れると言われているため、食事と食事の間をある程度開けるようにし、お口の中が酸性になりすぎないように注意しましょう。
あめを1日に何個な食べる習慣があると、常に甘いものが口の中にあるため虫歯によって酸を作り出し、歯の表面を溶かしてしまい虫歯になりやすいです。
子どもの頃から身に付けたい虫歯を防ぐための習慣とは
朝起きたら歯磨きする
朝起きると、お口の中がねばねばして気持ち悪いはずです。
それにより、虫歯になることがあります。
ですので、朝食後ではなく起きたらすぐに歯磨きするようにするのが重要です。
朝起きたらすぐにお口の中をすっきりとさせましょう。
しっかりと噛む
唾液の量が減ってしまうと、虫歯菌が活発になると言われています。
ということは唾液の量が増えれば虫歯菌の活動が鈍くなるということですから、日ごろからしっかりと噛んで唾液を分泌させる生活習慣を送るようにしましょう。
そのためにも、柔らかいものばかり食べていると、噛む回数が減ってしまうため唾液の分泌量が少なくなりがちです。
なので、噛み応えのある食材や料理を多くすることも必要です。
虫歯になりづらいおやつにする
お子さんの虫歯を防止するには糖分がなるべく少ない粘着性の低いおやつを選びたいものです。
とは言っても、おやつのほとんどに糖分が含まれているため、食べ終わるまでの時間がかからず歯につきづらいものを選ぶようにしましょう。
たとえば、以下のようなおやつを選ぶといいでしょう。
スナック菓子は糖分が少ない上お口の中の中で溶けやすいためおすすめです。
また、おせんべいなどは糖分を含んでいる量が少ないため虫歯になりづらいでしょう。
また、他に虫歯と大きな関係があるのが飲みものです。
清涼飲料水は毎日飲んでいたり就寝前に飲んでいると歯を溶かす原因となります。
ただ、絶対に飲んではいけないというものではなく、時々飲む分には問題ありませんし、飲んだ後は必ず水を飲む習慣をつけると良いでしょう。
間食後にも歯磨きを行う
上でご紹介したとおり、糖分は虫歯の原因になるため注意が必要ですが、甘いものを一切食べてはいけないということになるとお子さんの楽しみが減ってしまうでしょう。
ですので、お子さんの楽しみのためにもおやつの時間を大切にしてあげましょう。
ただ、おやつを食べた後にはきちんと歯磨きをするようにさせましょう。
ほとんどの方は毎食後歯磨きするものだと思っていらっしゃるかもしれませんが、おやつを食べた後にも歯磨きする習慣をつけることが大切です。
もし、歯磨きできない時はうがいをするだけでもいいでしょう。
または、お茶やお水を飲んでお口の中の汚れを洗い流すことが大切です。
食後ガムを噛む
できれば毎食後歯磨きをすることがおススメですが、外出している時などは歯磨きができない場合もあります。
そういった時にはキシリトールの入ったガムを噛んで歯の再石灰化を促進させましょう。
また、ガムを噛めば唾液の分泌が促進されるのでおすすめです。
寝る前に歯磨きする
夜寝ている間は唾液の分泌量が減少するため、寝る前にきちんと歯磨きする習慣をつけさせましょう。
また、寝る前に何か食べさせるのは避けましょう。
歯磨きの際は歯ブラシ以外にもデンタルフロスや歯間ブラシなどを利用するとよりプラークを落とすことができます。
フッ素を利用する
フッ素によって歯の質を強くし、歯の石灰化を促進できると言われています。
また、歯磨き粉にフッ素が配合されているものを使うのもいいでしょう。
ただ、うがいがまだきちんとできないお子さんはフッ素を飲み込んでもいい程度の濃度の低い子ども用の歯磨き粉を使うようにしましょう。
歯医者さんで定期的に診てもらう
どんなにご家庭でブラッシングを効果的に行っても、正しく行っていなければ意味がないため、お子さんが磨いが後には必ず仕上げ磨きを行なってあげましょう。
また、自己流のブラッシングでは効果が落ちるため、正しいブラッシング方をクリニックで指導してもらうことも大切です。
どんなに正しいブラッシングを行なっていても、使っている歯ブラシがお子さんにぴったり合っていないと意味がないので、クリニックでどの歯ブラシがお子さんに合うか相談することもおススメです。
シーラントを受ける
食べものをすりつぶすための役割がある奥歯は溝があり、この溝の深さは生まれつき違っていると言われています。
当然ですが、この溝が深ければ深いほど食べもののかすや汚れがたまりやすいので虫歯ができやすい・・ということになりますね。
そこで効果的なのがシーラントという施術です。
この施術は虫歯ができるのを防ぐために溝を特殊な材料を使って埋めて平らにするものです。
特に、お子さんに初めて生える6才臼歯と言われる永久歯は最も虫歯になりやすいと言われており、このシーラントによって虫歯予防を勧めるクリニックが増えているようですが、まだまだその数は少ないと言われています。
まとめ
虫歯になりやすい生活習慣や、子どもの頃から身につけたい虫歯を防ぐための生活習慣などについてまとめてみました。
面倒だな・・と思われるものもあるかもしれませんが、お子さんが虫歯になって辛い思いをするのは見たくないですよね?
お子さんを虫歯から守ってあげられるのはお父さん、お母さんしかいません。
ここでご紹介したことを参考にしていただき、日頃の生活習慣を見直してお子さんが虫歯にならないよう気をつけてあげてくださいね!
皆さんのお子さんが虫歯知らずの毎日を送れるよう、お役に立てるとうれしいです!