はじめに
みなさんは歯を失った時どういった治療を受けたいですか?
奥歯を入れ歯にしても違和感があったり、使うのをあきらめる方も多いでしょう。
小さな奥歯の場合には入れ歯をしなくても噛めてしまうため、使うのを簡単に諦めてしまうもの。
でも、奥歯をインプラントにすることでまるでご自分の歯のように噛めるようになります。
しっかり噛めるようになることでメリットも多いと言われています。
ここでは奥歯をインプラントにすることによって得られる効果についてご紹介します。
インプラントの治療の流れ
奥歯をインプラントにすることで得られる効果をご紹介する前に、一般的なインプラント治療の流れについてまとめてみました。
- 麻酔をかけて歯茎を切開する
まず、歯ぐきに局所麻酔を行いますが、インプラントの外科手術ではほとんど痛みはないと言われています。
さらに、インプラントを埋める場所の歯ぐきを切開して骨を整形していきます。 - あごの骨に穴を開ける
ドリルを使って骨に穴を開け、深さを方向を確認したら、穴を決められた太さに広げていきます。 - インプラントを埋入する
滅菌を施したインプラントを専用の器具を使い、穴に埋め込んでいきます。さらに、インプラント体にカバースクリューというものを取りつけて歯ぐきを縫合します。 - 骨とインプラントが結合するのを待つ
インプラントの手術をした後は抜歯と同様薬を処方されますが、ほとんど痛みがない方が多いです。
この時に、外から見えるところには仮の歯を入れ、3~4か月ほどかけて骨と結合するのを待ちます。
ただし、インプラントを埋める場所や種類によって変わってきます。 - 歯の土台を取り付ける
骨とインプラントが結合するのを確認したら、インプラントに付いているカバースクリューを取り外した後、歯ぐきの形をきれいにするためアバットメントを付けます。
そして、1~2週間経ったら、人工歯を付けるためのアバットメントに変えます。 - 人工歯を取り付ける
仮の歯を付けて調整したら、最終的に人工歯を取り付けていきます。
奥歯をインプラントにすることで得られる効果
では、奥歯をインプラントにすることで得られる効果にはどういったものがあるのでしょうか?
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残った歯が長持ちする
奥歯にはあごを支える大切な役割があります。
奥歯にしっかりと力が入らなければ残った歯に必要以上に負担がかかってしまい、だんだんと痛みや揺れが出てきて最終的に抜くことになります。
つまり、奥歯をインプラントにすることで残っている歯にかかる負担を軽くでき、長持ちさせることができるのです。 -
審美性が高まる
奥歯を入れ歯にすると残っている歯にフックをかける必要がありますが、場合によっては目立つところに付けることもあります。ですが、インプラントにすると、あごに固定するのでフックが必要なく審美性が高まります。
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コンプレックスが解消できる
入れ歯だと寝る前に外さなくてはなりませんが、入れ歯を外すとそれによって支えていたほおのハリがなくなってしまい、見た目が老けてしまいます。ですが、インプラントなら外す必要がないため見た目に自信が持て、人生そのものにハリが出てくる方も多いです。
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硬いものも噛める
奥歯1本にかかる力は60キロもあると言われており、それほどの力がかかれば歯ぐきが傷ついてしまったり、入れ歯が割れたりすることがあります。
実際に耐えうるのは噛む力の2~3割だと言われているため、奥歯をインプラントにすると天然の歯と同様固定されているので、硬いものをしっかりと噛んで食べることができ、歯ぐきも傷つきません。 -
粘着性のものも食べられる
入れ歯だと自分で取り外す必要があるため、粘着性の高いものを食べると外れてしまうことがあります。
入れ歯が浮いている時に噛むことで入れ歯が壊れることもあると言われています。
ですが、インプラントなら取り外す必要がないので、あごに固定されガムやおもちなどの粘着性の高いものでもまるでご自分の歯のように噛めます。 -
取り外しの手間がいらなくなる
入れ歯だと食事が終わるたびに取り外して洗う必要があります。
その理由は入れ歯と歯ぐきの間に食べもののかすが溜まってしまい口臭の原因になるからですが、インプラントなら天然の歯と同様歯磨きやデンタルフロスなどでケアできるので余計な手間がいりません。 -
周りの歯を削らずに済む
ブリッジなどで治療すると残った周りの歯を削る必要が出てきます。歯はいったん削ってしまうことでその後ずっと削り続けることになります。でも、奥歯をインプラントにすることで残った歯を削る必要もなく美しい状態で保つことが可能です。
奥歯をインプラントにする際の注意点
あごの骨が薄い場合は気を付ける必要がある
あごの骨が薄くて上顎洞などの組織と近い場合にはインプラント手術を行ってしまうと周辺組織を傷つけることがあります。
ですが、そういった状態であっても他のクリニックでは骨を造成せずに治療ができると判断することがあるため、他のクリニックの意見が聞きたい場合には複数のクリニックで診てもらいましょう。
インプラントの本数や治療法に影響がある場合
奥歯をインプラントにする場合、噛む力がかなりかかるためなくなった歯の本数に近い数が必要になる、直径の大きいものが必要になるなど力を分散する必要があります。
保証制度があるかどうか
インプラント治療を行った後、インプラントが破損したり脱落するなどのトラブルがあることがあります。
そういった場合に再手術や再修復などの費用をクリニックやクリニックと提携している保証会社が負担してくれる制度があります。
このような保証制度を設けているかどうか事前に確認しておきましょう。
ただ、これを利用する場合には別途費用がかかることがあるので、費用面についてもチェックしておきましょう。
まとめ
奥歯をたった1本なくしてしまうことで周囲のご自分の歯に負担がかかってしまい、健康な歯まで失くすことがあります。
ぜひ、他の健康な歯を失ってしまう前に奥歯をインプラントにすることを検討してみてはいかがでしょうか?
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