自分の歯で咀嚼することの重要性について | インプラントのホントのお話

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自分の歯で咀嚼することの重要性について

はじめに

現代人は昔の人と比べると咀嚼力やあごの力が低下していると言われており、その理由は昔のように硬いものを食べなくなったり、柔らかい食品ばかり摂るようになったからだと言われています。

実際に、あまり噛まなくても簡単に飲み込める食品が増えていて、硬いものと言ってイメージするのは魚の骨や根菜類くらいしか思い浮かびませんよね。

では、自分の歯で噛むことの重要性とはいったいどういうものなのでしょうか?

咀嚼とは

そもそも咀嚼とは口の中の食べ物を歯で細かくし、唾液と混ぜ合わせ飲み込みやすい状態にすることを言います。咀嚼と関係している筋肉には咀嚼筋群と言われるものがあり、この作用によって噛むという動作が成り立っています。

ものを噛めばかむほど消化されやすくなるため消化がスムーズに進みますし唾液の分泌量も増えますが、これは歯周病や虫歯を防止するのに効果があります。

また、唾液には抗菌作用があって細菌が増殖するのを防いでくれますので、唾液を分泌したり消化を促進するためにも、毎日の食事をよく噛んで時間をかけて行うようにしましょう。

噛むことの重要性

消化促進作用

口に入れた食べ物をよく噛むことで食べ物は細かく砕かれ、唾液や胃液の中の消化酵素の働きを促進できます。
さらに、よく噛むことでお口の中に分泌される唾液の量が増えていきます。

特にアミラーゼという酵素はでんぷんを分解してグルコースにする消化酵素でこれがより多く分泌されることによって消化促進作用があります。

しっかり噛んで食べるということは食べものを細かくしたり唾液の分泌量を増やすことになり、消化を助けることにつながるわけですね。

歯周病や虫歯を防ぐ

噛めば噛むほど唾液の分泌量が多くなりますが、唾液には消化を助ける酵素の他に抗菌作用がある酵素や再石灰化促進作用のある酵素など、さまざまなよい酵素が含まれています。

抗菌作用がある酵素はお口の中の虫歯菌や歯周病菌を退治してくれますし、再石灰化作用がある酵素は細菌が歯を溶かしてしまったのを修復する作用があります。

このように、噛むことで歯周病や虫歯を防止できるため、日ごろの食生活においてしっかりと時間をかけて食べることが大切です。

あごの骨を発達させる

また、しっかりと噛んで食べることによって歯根部に刺激が与えられるため、歯槽骨を発達することにつながります。

これは噛むことで刺激が歯槽骨の細胞を活性化するためで、歯槽骨が発達するとそれに支えられている歯も丈夫になるということになります。

脳の働きがよくなる

よく噛むことで脳の働きが活発になります。
実際、よく噛むことによって脳の血流が増え判断力や記憶力がアップしたという研究結果もあります。
ですので大切な仕事やテストの前などにはしっかりと栄養バランスの取れた食事をよく噛んで食べることをおススメします。

よく噛むことで仕事で成果が上がったり、ライバルに差がついたりするかもしれませんよ?

肥満防止

しっかりと噛んで食べることで、視床下部にある満腹中枢というところが刺激されるので必要以上に食べてしまうのを防げます。

さらに、噛むことはいわば運動の一種なので、よく噛めばエネルギーを多く消費できます。これらの食べ過ぎ防止とエネルギーを消費することによって肥満防止効果が得られます。

また、よく噛めば表情筋や咀嚼筋などが鍛えられるため加齢による顔周りのしわの量を少なくすることが可能で、つまりアンチエイジング効果もあるということになりますね。

育毛効果

意外なことかもしれませんが、よく噛むことで育毛効果があると言われています。髪の毛が薄くてお悩みの方はよく噛んで食事をするようにしましょう。

よく噛むことで頭部や頭の血行がよくなるため、髪の毛に栄養が行き届きやすくなります。髪の毛は頭皮からの栄養によって育つので、髪の毛のためにもしっかりと噛み頭皮の血行をよくすることが育毛につながります。

認知症予防

食べものをしっかりと噛んで食べることで、大脳に刺激が与えられるので認知症を予防することが可能です。

実際、認知症の原因となるたんぱく質はよく噛む人よりそうでない人の方が多いという研究結果もあります。また、よく噛めば集中力がアップしたり、記憶力が上がったり、ストレスが緩和されるなどの効果もあるそうです。

よく噛むための対策法

食事時間を多く取る

食事の時間に余裕があればよく噛んで食べることができます。あまり噛まないで食事する方は食事時間がそもそも十分でないと言えるでしょう。

最低でも30分は食事時間を取るようにしたいものですね。仕事で昼休み時間が短い方は難しいかもしれませんが、食事時間はゆったり取りたいものですね。

柔らかいものばかり摂らない

柔らかいものはあまり噛まなくても飲み込めてしまいますので、よく噛む習慣をつけるためには歯ごたえのあるものを摂るようにしましょう。

歯ごたえがあるものだと、噛まないまま飲み込むことが難しいからです。たとえば、おやつもまんじゅうやケーキなどばかり食べるのではなく、おせんべいなども食べるようにしましょう。

噛んでいる間は箸を置く

噛んでいる間は箸を置くようにするのも効果的です。いつも食べ物を箸でつかんでいると、あまり噛まなくても飲み込んでしまうからです。

面倒かもしれませんが、噛む間は箸を置くよう心掛けましょう。

食後ガムを噛む

仕事や家事、育児などで忙しいと、どうしても時間がなく噛まずに食事しなければいけない場合もあるかと思います。そういった場合には食後にガムを噛むといいでしょう。できればキシリトール入りのものだとより効果的です。

ガムを噛めば唾液もしっかりと出るので、虫歯予防にもなります。

まとめ

ご自分の歯で噛むことの重要性についてご紹介してみましたが、噛むことで得られるメリットは想像以上に多いということがお分かりいただけましたでしょうか。

ぜひ、しっかり噛んで食事をしていただくことで全身の健康を保っていただきたいです。今まであまり噛まずに食事をしていたという方はぜひ今日の食事からしっかりと噛んで食べるようにしてくださいね!

 

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