クセになっていませんか? | インプラントのホントのお話

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クセになっていませんか?「食いしばり」の危険性

はじめに

みなさんは食いしばりのクセがありますか?
歯を食いしばることで歯や歯ぐきにダメージがあることをご存じの方は意外と少ないのではないでしょうか?
食いしばりとは強力な力によって歯と歯を噛みしめることですが、実際には食いしばりによって歯の痛みや頭痛、顔の形が変わる・・などが起きることがあります。
ここでは歯を食いしばることによって起こる症状や予防法などについてまとめてみましたので、ご参考になさってみてください。

食いしばりとは

そもそも食いしばりとは口腔内悪習慣と言われており、これによって歯が削れたり、割れたり、ひびが入ったり、骨を溶かしたり・・と怖い症状が起きます。
さらに、歯周病を悪化させる原因にもなり、食いしばりによりあごの位置が下がることで顎関節症の原因になったりもします。
最近の研究によれば食いしばりは中枢性のストレスに対しての防御反応であることが分かってきており、ほとんどの方に見られる現象であると解明されています。
ただ、人それぞれ噛み合わせや咀嚼力には違いがあります。
つまり、食いしばりやその作用時間やパターン、部位なども違っており、どこの歯にどの程度の影響があるのかなども違うわけですね。

食いしばりの原因とは

さて、食いしばりが起きる原因とはいったいどういったものなのでしょうか?
一般的には中枢性のストレスに対する反応だと言われていますが、他に悪い噛み合わせによりあごの筋肉の緊張が起こっていることでも起きます。
さらに、高さが合っていない金属の被せものや虫歯の痛み、歯を抜いたまま放置していることによる噛み合わせの悪さ・・などでも食いしばりが起こったりします。
また、肉体的・精神的にストレスがある場合にも食いしばりはひどくなると言われています。
食いしばりをすることで体は憂鬱や不安などといったストレスを発散させているとも言われているのです。
このように、食いしばりの原因には中枢性のストレスの他に肉体的・精神的なストレス、全身の疾患や薬の副作用、口の中の状態・・などのさまざまな要因が複雑に絡み合っているわけですね。

食いしばりによる症状とは

歯の痛み

歯を食いしばることで歯に亀裂が入ってしまい、そこから細菌が侵入し、神経が死んでしまうことがあります。
最初の頃はしみたり少し痛みがある程度ですが、その後強い痛みが起きることがあります。
ただ、クリニックでレントゲンを撮っただけでは小さな亀裂が分かりづらいことがあるため急に痛み出すことがあります。

あごの痛み

食いしばりによって顎関節症になってしまい、あごが痛むことがあります。
あごは左右の関節で頭の骨とつながっていますが、食いしばりによりあごの関節部分に力が入ると、そこの軟骨の関節円板がずれてしまったり変形したりするため顎関節症になってしまうのです

歯が割れる

食いしばりにより強い力が歯にかかってしまうと歯が割れることもあります。
特に神経がない歯は栄養が送られなくなり、水分が少ないためもろくなっており、割れやすいと言われています。
亀裂から細菌が入ってしまい、口臭が起きたり歯が腫れたりすることもあります。
割れ具合が大きい場合には歯を抜くこともありますし、神経が残っていても割れることがあり、この場合は痛みが強いです。

歯ぐきが痩せる

食いしばりにより歯を支えている骨に負担がかかりすぎるため、歯茎が痩せてしまうこともあります。
歯ぐきが腫れていたり歯周病の方は食いしばりにより歯を支えている骨の溶ける速さが早くなってしまい、歯ぐきが痩せてきます。
なので、定期的に歯のメンテナンスを受けたりデンタルフロスを使ったりして歯ぐきを強くしましょう。

肩こりが起きる
首や肩が凝りやすくなると言われています。
食いしばりをする際に使う筋肉は首から肩にかけたくさんの筋肉が繋がっており、食いしばりによってその筋肉が緊張してしまい疲労がたまり肩こりが取れにくくなります。

食いしばりの予防法をしましょう

食いしばりは口の中の噛み合わせなど肉体的要因とストレスなどの精神的要因が重なり合って起こります。
なので、これをすれば間違いなく解消できるという治療法はないと言ってもいいでしょう。
ただ、いくつか効果的な方法もあるにはあるのでぜひやってみてくださいね。

マウスピースを装着する

長時間強い力で食いしばることによって歯や歯ぐきへのダメージが強くなります。
ですが、マウスピースを作って装着することで力を分散でき、ダメージが軽減できるメリットがあります。
特に、寝ている間は無意識のうちに食いしばりをしているため、自分で意識的に食いしばりを止めることができません
クリニックでご自分の歯に合った専用のマウスピースを作ってもらい、夜付けて寝ている間に食いしばりをするのを防ぎましょう。
費用は保険を適用した場合、3割負担の方で5千円程度で済むというから安心ですね。

頬杖をやめる

このクセをしてしまう方は多いのではないでしょうか?
頬杖はあごに負担をかけてしまいます。
あごの関節に力が偏ってかかってしまい、噛み合わせが悪化し食いしばりがひどくなります。

ストレッチ運動をする

首や肩、腰や手足などを伸ばすストレッチを行っていただき、筋肉の緊張をほぐしましょう。
首や肩が凝っていると食いしばりが起きやすくなるため要注意です。

寝ている時の姿勢を治す

あごや肩、首などに負担をかけないことが大切です。
横向きで寝ている方は片方だけのあごに力がかかってしまうため治した方がいいでしょう。
さらに、枕が高すぎる場合には肩や首に負担がかかりすぎるため避けた方が無難です。

食いしばっていないか確認する習慣ををつける

歯と歯が接触している、食いしばっているなと気づいたら、歯と歯を離すようにしましょう。

まとめ

食いしばりは歯や歯ぐき、あごの関節を傷めてしまう危険性があり、肩こりや頭痛など全身にもさまざまな悪影響を及ぼすことが分かりました。
この食いしばりはストレスなどさまざまな要因が絡み合って起こるものです。
日ごろから食いしばりをしているな・・と感じているならご自分でできることをやっていただいた上でクリニックに行っていただき、食いしばりを少しでも早く改善できるよう努めてくださいね!

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