はじめに
インプラント治療にはインプラント手術が伴いますが、あごの骨にインプラント体を埋め込むもので、治療前や治療後には注意するべき点がたくさんあります。
特に、手術後はインプラントを埋め込んだ箇所の傷の治癒が最優先になるため、生活上さまざまな注意点があります。
ここではインプラント治療を受けた後の日常生活での注意点についてご紹介します。
インプラント治療を受けた後の日常生活で注意すべきこと
日常生活野中で気を付けたい6つの注意点についてお話したいと思います。
食事について
食事麻酔が切れるまでの間については控えた方がよさそうです。
その理由は誤ってほおを噛んだり、舌を噛んだりするリスクがあるからです。
麻酔が切れたと確認した上で食事を摂るようにしましょう。
前もって手術の前に済ませておくのも良いですね。
手べものによってはインプラントを埋め込んだところの傷口を刺激することがあるので注意が必要です。
たとえば、辛いものや熱いもの、硬いもの・・などですね。
なお、辛いものとは香辛料などで傷口が腫れたり痛みが起きる原因になります。
また、熱いものは温度が高温だと歯ぐきにやけどが起きることがありますので、傷を刺激するだけでなく治癒が遅れる原因になります。
硬いものとは何度も咀嚼する必要があるもののことです。
インプラント手術後は歯をじゅうぶんに使えないため、その状態のままで硬いものを食べると歯に余計な負担がかかります。
また、あごを傷めてしまうことがあるため、手術後の食事についてはあまり噛まずに済む温度の低めのものにしましょう。
薬について
処方されたお薬についてですが、必ず数日分のお薬が処方されます。
種類としては抗生物質と痛み止めなどで、クリニックによってはさらにお薬が追加されることがあります。
これらのお薬は手術後に傷が治癒するのを促すものなので、クリニックの指示通りに飲むことが大切です。
特に抗生物質については傷口が感染したり、膿んだりするのを防止するものなので、なんら異常がなくても必ず飲みきることが大切です。
また、痛み止めについては飲んでから効果を感じるまでに30分程度かかりますので、麻酔が切れるまでに痛み止めを飲むことで麻酔が切れてしまっても痛みを感じずに済むため飲んだ方がいいでしょう。
歯磨きについて
手術後数日間は入浴の際に湯船に浸かってしまうと血行がよくなり、傷口から血が出てくることがあります。
ですので、数日間は湯船に浸からずにシャワーで済ませた方がよさそうですね。
また、たばこを吸うと血管が収縮してしまい傷の治癒が遅れたり、インプラントと骨の結合が悪くなることがあります。
クリニックから指示された期間は禁煙するようにしましょう。
インプラント手術後数日間は生活する上で多少不便を感じるかもしれません。
ですが、その数日間を過ぎれば食事や入浴もいつも通り行えるようになります。
インプラント治療が成功すれば快適な毎日が待っている・・とイメージしながらのんびり安静に過ごしましょう。
運動について
インプラント手術後は運動は禁物です。
もちろん、ずっと運動してはいけないということではありません。
手術後数日間だけのことで、この間は軽い運動であっても避けるようにしましょう。
なので、体を動かす職業の方はその期間仕事を続けても構わないかどうかをクリニックで確認しておきましょう。
また、仕事について言うと営業や接客業の方も注意する必要があります。
運動とは関係ないですが、手術後は顔が腫れることがあるため仕事に支障が起きる場合があるからです。
これらの仕事の方もクリニックでの確認が必要です。
どうして運動するのがダメなのかと言うと、血行がよくなると痛みや出血が起こることがあるからです。
また、運動すると疲れてしまい抵抗力が落ちて傷の治癒が遅れてしまうこともあります。
つまり、運動すると血行がよくなる・・ということを頭に入れておく必要があります。
なので、運動だけに限ったことではなく血行がよくなる行為は全て避けた方がいいでしょう。
傷口に触らない
手術直後は感染症の危険性があるので、他にも気を付けるべき点がいくつかあります。
たとえば、下や指などで傷口を触らないということが挙げられます。
お口の中に傷口があると、舌や指などでつい触りたくなりますが、そうすることで細菌が入ってしまい感染症や炎症の危険性が高まるのでやめましょう。
歯磨きについて
また、手術後の歯磨きについては歯ブラシを使う際に注意が必要です。
歯ブラシには細菌が付着していることがあるので、なるべき傷口に触れないように気を付けて磨きましょう。
傷口を刺激しないよう優しく磨くことが大切です。
なお、手術後2週間まで歯ぐきが治癒するまでの歯磨きについて具体的にご説明します。
歯ぐきの傷が治癒するまでに使う歯ブラシについては専用の毛先が柔らかいものを使うようにしましょう。
ほとんどのクリニックで用意されています。
磨き方については歯ブラシを握りしめるようにグーで持つのではなく、ペンを持つ時の持ち方で磨くようにします。
そうすれば、歯ブラシに余計な力がかかりづらくなります。
さらに、歯ぐきを傷つけないように優しく軽く汚れを取るように磨いていきましょう。
強い力でゴシゴシと磨くのは避けましょう。
また、インプラント手術後はうがいをし過ぎるのは避けましょう。
クリニックからうがい薬を処方された場合にはうがい薬を使ってやさしく行うようにしましょう。
なお、手術後2週間が経ったら通常の磨き方に戻してもかまいませんが、毛先を歯の表面に90度に当て細かくブラッシングを行いましょう。
インプラント手術後の歯磨き法は通常の方法と少し違っていかすので、手術箇所を傷めないためにもていねいに優しく磨くようにしましょう。
まとめ
インプラント治療後を受けた後の日常生活の注意点について具体的にご紹介しました。
インプラント治療後はさまざまな注意点がありますが、数日間注意すればいいだけなので、ぜひここでご紹介したことに注意してくださいね。
みなさんがインプラント治療によってより快適な生活を送れるよう祈っています!