知っておきたいインプラント治療前後の注意点

1 はじめに
2 インプラン治療とは
- 2.1 インプラントのメリット
3 インプラント手術前の注意点
4 インプラント手術後の注意点
5 治療を受けるクリニックの選び方
6 まとめ
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はじめに

歯をなくした時、まるで自分の歯のような噛み心地を回復できるインプラント治療は
メリットが多いことから最近治療を行う方が増えています。
ただ、インプラントの金属部分を埋め込む前やその後には食事や生活上で注意するべきことがあります。
ここではインプラント治療の前や後で注意するべき点についてまとめてみました。

インプラン治療とは

そもそもインプラント治療とはどういったものなのでしょうか？
インプラント治療とは歯をなくしてしまったところに人工歯根を埋め込むもので、この人工歯根はねじになっており、あごの骨に固定して強い人工歯根にできるものです。
さらに、その上に人工歯を装着します。
この人工歯のことを被せものと言い、ねじを隠すために装着するものでこれによって見た目がよくなり上下の噛み合わせもよくなります。
もし、噛み合わせが悪い場合は他の歯を利用し、患者さんにぴったりの歯に調節を行いながら仕上げていきます。

インプラントのメリット

ではこのインプラントのメリットとはどういったものなのでしょうか？
インプラントのメリットはたくさんあり、まずは咀嚼力が回復できる点でしょう。
インプラントが広く行われる前に主流だったブリッジや入れ歯などは残された健康な歯を使って補うものでしたが、インプラントはなくなった歯と同様の咀嚼力が回復できます。
つまり、元通り噛む力を回復でき違和感もほとんどないため、それまでのようにしっかりと食事ができるのは患者さんにとってもかなりありがたいことだと言えるでしょう。
さらに、次のメリットとしてがたつかないことがあります。
インプラント治療を行うとがたつくのでは？と思う患者さんが多いですが、インプラントの歯根部は固定性に優れているためがたつくことが全くないと言われています。
つまり、どんなに硬いものでもしっかりと噛んで食べることができます。

インプラント手術前の注意点

全身の状態を伝える

インプラントでは外科的手術が伴うので、全身の状態や持病などについては手術を行う歯科医師にきちんと伝えておくことが大切です。
持病の程度によって担当の医師に手術を行っていいかどうか相談や意見を求める場合もあります。

飲んでいる薬を伝える

日ごろ飲んでいる薬がある場合には前もって歯科医師に伝えておくようにしましょう。
薬の種類によっては手術前に控えてもらうこともあるからです。
たとえば、糖尿病や動脈硬化、非ステロイド系抗炎症剤、抗血栓剤・・などですね。
また、手術前夜と当日の朝の食事は控えめにしておきましょう。
お酒についてもできる限り控えておく方が無難でしょう。

インプラント手術後の注意点

うがいをしすぎない

手術した当日はうがいを避けましょう。
うがいを頻繁に行うと血がいつまでも止まらないことがあったり、治癒が遅くなったり、痛みが収まりにくくなるからです。
通常だと手術した当日は唾液の中に血が混ざることがありますが、出血がひどいときは清潔な脱脂綿かガーゼをまるめて傷口に当て、30分程度噛んでおくといいでしょう。
それでも流れるほど出血がある場合はクリニックで相談するようにしましょう。

痛み止めを飲む

手術直後は鎮痛剤を飲みますが、その後も痛みが続くようならさらに鎮痛剤を飲みましょう。
ただ、4時間程度は間隔をあけるようにしましょう。
また、体に異常をきたしたらクリニックでその旨を伝えるようにしましょう。
抗生物質については1週間飲みきるようにすることが大切です。

食事に注意する

食事は麻酔がさめたら柔らかいものを手術した歯の反対側で噛むようにしましょう。
手術した箇所に刺激が加わると細菌感染の原因になったり、インプラント手術の失敗につながることがあります。
また、あまりに熱い食べものや刺激のあるものも注意が必要です。

腫れや内出血

顔が腫れたり内出血することもあります。
腫れについては2～3日程度がピークになるため、その間は冷たいタオルなどで冷やすようにしましょう。
ただ、氷などあまり冷たすぎると逆に治癒が遅れる場合があるので避けましょう。
内出血については自然に消えていくものなので心配する必要はなさそうですね。

その他の注意点

お風呂はシャワーか軽く流す程度にし、喫煙や飲酒はできれば2週間程度避けましょう。
手術後2～3日の間は激しい運動をするのは避けましょう。
手術したところは舌や指で触らないようにしましょう。
また、クリニックで処方されたお薬は忘れずに飲むようにしましょう。
それまで入れ歯を使っていた方はできれば使わない方がよく、傷口に力をかけないよう注意しましょう。

治療を受けるクリニックの選び方

腕のいい医師がいること
歯科医師の腕がないと、他の健康な歯にまで悪い影響が起きる場合があります。
実際に悪質なクリニックに騙されてしまい、歯を全てなくしてしまった・・というトラブルもあるようですね。なので、クリニックを選ぶ際はできるだけ腕のある歯科医師のいるクリニックを選ぶ必要があります。
技術力の低いクリニックで治療を受けてしまうと、インプラント治療を失敗することがため注意しましょう。
見極めるのが難しい場合はネットなどで評判や口コミなどを見てみるといいでしょう。
ネットではいい評判だけでなく悪い評判も書かれているため、治療後のアフターケアがいい加減、対応が悪い・・など、さまざまな内容が書かれていますので見てみて下さい。
自分に合っているか
これは言うまでもありませんが、インプラント治療を受けるにはご自分に合ったクリニックであることが大切です。自分にとって安心できるクリニックでないと最適な治療法が選べないからです。
ご自分のお口の中の症状や状態を的確に歯科医師に伝え、それを元に歯科医師は最善の治療法を提案してくれるはずです。ご自分の意見をしっかりと聞いてくれるクリニックかどうかを見極めましょう。