目次
はじめに
インプラントとは歯を失ってしまった場合でも、人工歯根を埋め込んで歯を回復できる治療法です。
インプラント治療をうまく成功させるためにはどういったクリニックを選ぶのかが重要ですが、インプラント治療を成功させるには患者さん側の意識も大切だと言えます。
ここではインプラントを受けるための条件とはいったいどういったものがあるのかをみていきたいと思います。
インプラント治療とは
歯科インプラント治療とは失ってしまった歯の歯ぐきの部分に、骨との親和性の高いチタンでできた人工歯根を埋め込み土台を作ってセラミックなどの人工歯を装着する治療法です。
インプラントの構造は上に装着する歯は骨としっかり結合したインプラントとアバットメントによりしかりと固定されますので、インプラントは審美性の高さだけでなく、本来のご自分の歯と同様の感覚でしっかりと噛むことができます。
装着する歯はセラミックやそのほかに金属製など、ご自分の予算に合わせてさまざまなものを選ぶことができます。また、いったん装着した後に取り替えることもできます。
欠損や腐蝕などがほとんどないため、純チタン製のインプラントは金属アレルギーの方でも安心して使用することができると言われています。
インプラントを受けられる条件
では具体的にインプラント治療が受けられる条件とはどういったものなのでしょうか?
あごの骨の成長が終っている
成長過程のお子さんには基本的にインプラント治療はできないと言われています。
インプラントは骨と結合するためにあごの骨の成長に伴い骨の中に埋没してしまうからで、あごの成長が止まる18歳程度を超えないとインプラントの治療はできないでしょう。
インプラント治療は主に歯を失ってしまう40歳以上の方が多いですが、高齢者の場合でも手術が受けられる健康状態が整っていれば治療が可能だと言われています。
重度の糖尿病にかかっていない
手術を伴う治療なので誰でもインプラント治療を受けることができるわけではなく、心疾患などの症状が重い方などは治療が難しくなるでしょう。
また、日本で国民病とも言われている糖尿病の場合には手術後の治癒が悪いので、感染のリスクが高まります。
さらに、骨を作る機能が低下していると骨とインプラントの結合が悪くなるため、治療後はインプラント周囲炎になりやすいそうです。
血糖値がきちんとコントロールされていない方は治療が延期されることもありますので注意しましょう。
骨粗しょう症でない
50歳以上の女性に多いと言われている骨粗しょう症はインプラント治療を受けるにあたりリスクが高くなります。ただ、インプラントの埋め方や骨と結合しやすいインプラント体を使うなど対処が可能と言われています。
ですが、患者さんが骨粗しょう症の治療薬としてビスホスフォネートと言われるお薬を服用している場合には手術後あごの骨が壊死することがあるため注意しましょう。
お薬の種類や服用期間により治療ができることもあるのでクリニックでしっかりと相談しましょう。
金属アレルギーでない
インプラント治療を行う際にさまざまな金属が使われますが、インプラント体は主にチタン製のことが多いです。
チタンは金属アレルギーを一切起こさないと言われていたこともありますが、極稀にアレルギーを起こす人もいるようですね。
金属アレルギーの可能性がある方は前もって血液検査や、パッチテストなどを受けておくようにしましょう。
たばこを吸っていない
たばこを吸うと血流が悪くなるため骨を作る細胞が増殖するのが遅くなったり、傷の治りが悪くなったりすると言われています。さまざまな研究でもたばこを吸う方とそうでない方ではインプラント治療の成功率に差があると言われています。
さらに、喫煙によって手術結果に差が出るだけでなく、インプラント治療が終ってからの経過にも影響が出るため、メンテナンス期間になっても可能であれば禁煙を続けることが望ましいです。
インプラント治療後の注意点
インプラント周囲炎に注意する
インプラントは非常に耐久性が優れていまうが、残念ながら途中で使えなくなることもあります。最も多い理由がインプラント周囲炎で、これによってインプラントが抜け落ちてしまうことがあります。
なので、インプラント治療後はメンテナンスをきちんと行うことが重要です。快適にインプラントを使い続けるためにも、ご自分でのケアの他にクリニックでの定期検診を受けることが重要です。
自宅での歯磨き
インプラント治療は長期間にわたるため、治療が終るとホッと安心する人が多いでしょう。ですが、重要なのは治療が終ってからのメンテナンスです。上で書いた通りインプラント周囲炎には注意が必要ですが、難しいものではないのでぜひ続けるようにしましょう。
インプラント治療後のメンテナンスで最も大切なのが自宅での歯磨きだと言われています。食後はすぐに磨くようにしていただき、その際にクリニックで指導された方法できちんと磨くようにしましょう。
また、歯間ブラシやデンタルフロスを併用しプラークコントロールを行うようにしましょう。
クリニックでのケア
自宅でちゃんと歯磨きしているつもりでいても、どうしても磨き残しが出来てしまうものです。そういった磨き残しをきれいにできるのがクリニックでのPMTCです。
PTMCとは、プロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニングのことで、専用の機器を使ってプロの手で歯をクリーニングしてもらうことです。
クリニックで歯科衛生士などのプロが専用の機器などを使い虫歯や歯周病の原因となるプラークをきれいに取り除いてくれます。
まとめ
インプラント治療は大変優れた治療法ですが、受けられる条件というものがあります。最も大切なことはクリニック側と患者側がコミュニケーションをしっかりと取ることでしょう。
納得いくまでカウンセリングを受けていただき、疑問や不安な点があれば分かるまで説明してもらうようにしましょう。
そうすれば、インプラント治療の成功率を上げられるに違いありません。
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