目次
はじめに
もし、歯をなくしてしまったらどのような治療法を選びたいですか？
インプラントとは歯のなくなったところに人工歯根を埋め込み機能や審美性を回復できる治療法で、入れ歯とは違ってしっかりと本物の歯のように噛めるのが特徴です。
歯と歯ぐきの間に食べもののかすが詰まったり、ぐらぐらしたりする心配もないため最近注目を集めています。
ここではそんなインプラント治療について具体的にご紹介しますので、今後の治療の選択肢の一つとして考えてみてくださいね。
歯が抜けたまま放っておくと
歯が抜けたまま放っておくと、お口の中にさまざまな悪影響が及ぶと言われています。
たとえば、奥歯が1本抜けたとすると、その歯と噛み合っていた上の歯が伸びてしまいますし、両隣の歯が抜けた歯へと倒れ込みプラークが溜まってきます。
その結果、歯周病や虫歯になることがあります。
歯は1本で立っているのではなく、全体のバランスによって立っているため1本歯をなくしても放っておくのはやめましょう。
インプラント治療とは
最近多くの方がインプラント治療を受けていますが、インプラント治療を行えばなくした歯を取り戻せるだけでなく、残された健康な歯やあごの骨を考えても優れた治療法だと言えます。
インプラントの構造や材料
インプラントはあごの骨に埋め込まれるインプラント体と、歯ぐきの上の上部構造であるアバットメントという人工歯を支える土台、歯冠とで成り立っています。
インプラント体にチタンが使われ始めて以来、高い成功率と安全性が確保できるようになりました。
金属の中でも血ガンは弾性係数が低く比重が軽いため、骨に近い素材と言っていいでしょう。
インプラント治療に使用するチタンは金属の中でも最も確実で安全、頑丈だと言っても過言ではなく、国内でも使用例の多いメーカーのものを使用すると良いでしょう。
チタンはプラチナや金より金属アレルギーを起こしづらいと言われているほど安全な素材です。
しかしながら、中にはチタンにも金属アレルギー反応を起こす方もいます。
もしかすると金属アレルギーかも・・と思われる方は前もってアレルギー検査を受けておくほうがいいでしょう。
インプラントと骨が結合するメカニズム
インプラントと骨が結合することをオッセオインテグレーションと呼んでいます。
これはインプラントを埋め込む際に、あごの骨とが軟組織を介さず直接結合するメカニズムのことです。
あごの骨にチタンでできた人工歯根を直接埋め込んで、その後インプラントとあごの骨がしっかりと結合します。
その後、歯ぐきから歯冠を被せまるでご自分の歯と同様の使い心地が手に入れられます。
インプラントは第二の永久歯と言われるほど安全で確実、安心できる治療法にまで進歩しています。
このオッセオインテグレーションが確立され、維持されたことによってインプラントの寿命は長くなり、現在のインプラントの普及につながったと言ってもいいでしょう。
インプラント治療の流れ
- 検査と治療プランを立てる
前もってしっかりと検査を行い治療プランを立てた上で患者さん一人一人に合った治療を進めます。
検査の際にCT撮影などを行って細かく検査した上でインプラントを埋め込む位置を決めていきます。 - 人工歯根を埋め込む
麻酔を行い、あごの骨にチタンでできた人工歯根を埋め込んでいきます。
これによって新しい土台が作られるというわけですね。 - 骨と結合させる
人工歯根を埋め込んだ後、歯ぐきで覆ってオッセオインテグレーションが行われるのが終わるまで待ちますが、通常だと3～6ヶ月程度かかり、この間は仮歯を装着することができます。 - アバットメントの連結
オッセオインテグレーションが完全に終わったら、アバットメントを装着していきます。
一般的に1～6週間ほどかかると言われています。 - 補綴物を作製する
歯ぐきの治療が終ったら、補綴物を作製するため型取りを行っていきます。
歯の色や形を決定し補綴物ができたら、アバットメントに装着して固定して終了です。
インプラント治療のメリット
あごの骨とインプラントがしっかり固定されるため、がたつかず天然の歯と同様の噛み心地が再現できます。
インプラント治療で装着する人工歯はセラミックなどで作られているため天然の歯のような光沢や色を再現できますし、留め金などがないため見た目インプラントをしていることに気づかれません。
インプラントは第二の永久歯とも言われていますが、しっかりとケアを行なっていれば、ずっと噛み合わせを維持することが可能です。
歯を失ってしまうと、咀嚼によっての刺激があごの骨に伝わらなくなるため骨の量がだんだんと減ってきます。
ですが、インプラント治療を行えばあごの骨とインプラントが一体化ししっかりと固定されているため、咀嚼による刺激があごの骨に伝わるので骨の量が減るのを防止できます。
インプラント治療のデメリット
ただ、これだけ優れたインプラント治療でもデメリットがないということではありません。
インプラント治療を受けるには全身の健康状態がよくないといけなかったり、治療費が高くついてしまったり、治療期間が長くなったり・・などのデメリットもあります。
さらに、インプラントは骨としっかり結合するものの、粘膜とは強くつかないので天然の歯と比べると細菌感染に弱い・・というデメリットもあります。
また、インプラントを埋め込むところの骨の量が少ないと治療ができない場合もあります。もしインプラントが壊れたり抜けたりした場合には修理しづらいというのもデメリットです。
まとめ
愛され笑顔を取り戻すためのインプラント治療についてさまざまな視点からまとめてみました。
インプラントは愛される笑顔を取り戻すことができる最新かつ優れた治療法です。
治療費自体は高くつきますが、それ以上にさまざまなメリットがあり、患者さんの精神的肉体的負担も少なくて済みます。
ただ、治療前にしっかりとクリニックでカウンセリングを受けてから治療に臨みましょう。
今後もし歯をなくすようなことがあったら、ここでご紹介したインプラント治療について思い出していただき、他の治療法と検討する際のご参考になさってみてくださいね！
インプラント治療のご相談なら筒井歯科までお問い合わせください。
