知っておきたい前歯をインプラントにすることのメリットデメリット | インプラントのホントのお話

インプラントのホントのお話

知っておきたい前歯をインプラントにすることのメリットデメリット

はじめに

前歯をなくしてしまった時、あなたならどんな治療を選びますか?
歯を失ってしまった場合の治療法としてブリッジや入れ歯などがありますが、使う頻度も多く審美性が求められる前歯の場合、インプラント治療を行った方がメリットが多いと言われています。
では、前歯をインプラント治療した場合どういったメリットがあるのでしょう。
さらに、デメリットや治療の流れについても知っておきましょう。

前歯の役割とは

そもそも人間の前歯は切歯と犬歯と言われるもので、切歯には中切歯と側切歯の2つがあります。
中央から中切歯、側切歯、犬歯・・となっており、上あごと下あごそれぞれに6本ずつあって、合計12本となっています。
前歯の形で共通する点は断面を見た時に三角形になっていることですが、それに対して奥歯は断面が四角形になっています。
さて、前歯の役割についてですが、歯の最大の役割は食べるために噛むことですが、前歯は食べものを噛み切るためのもので、奥歯は食べものをすりつぶす役割のものです。
さらに、人間の場合発音も歯の重要な役割の一つで、前歯につい言えばサ行を発音する際に大切な歯です。
また、顔の表情を作る際に前歯はとても大切で、表情筋と言われる筋肉によって、笑う時や怒る時に表情を作れます。
その際にも前歯は大切な役割を持っています。
もし、前歯がなくなってしまったら、顔は唇が内側に落ち込んでしまい老け顔になってしまうでしょう。
つまり、前歯をなくしてしまった時にはそれを補てんするためなんらかの治療を行うことが大切です。

前歯をインプラント治療する際の施術の流れ

1.検査

インプラント治療を行う前にCTスキャンやレントゲンを使って撮影し、骨の吸収具合や厚みなどを診断します。
さらに、歯型を取ってインプラントに装着する人工歯の形を検討していきます。

2.インプラントを埋め込む

次に局所麻酔を行って歯茎を切開し、インプラントを埋め込むところを露出していきます。
さらに、インプラントを埋入する骨の表面部分に印を入れ、専用のドリルでインプラントを埋めるための穴を開けていきます。
これに沿ってドリルで穴を大きくしていき、インプラントを埋め込むための穴に広げていきます。
そこにインプラントを埋め込み、仮の蓋をします。

3.骨を造成する

さらに、インプラントの周りの骨の厚みを増すための骨造成を行っていきます。
材料となるのは自分の骨や代用骨、またはその両方の場合があります。
移植した骨がちゃんと骨になるよう、特殊な膜をその上に置き保護していくこともあります。

4.縫合する

インプラントや作った骨を覆うために歯ぐきを縫合しふさぎます。
この時にふさぐための歯ぐきが不足して余計な力がかかる場合には歯ぐきを伸ばすための施術をすることもあります。
抜歯は1週間程度後に行うことが多いです。

5.仮歯の装着

さて、インプラント手術だけでは前歯がないため、しばらくは仮の歯を付けて過ごしますが、これは取れやすいためそこで食べ物ものを噛むのはやめておきましょう。

6.人工歯の装着

インプラントの周りに骨が付くまで半年ほどの時間がかかりますが、これを過ぎた後に人工歯を装着していきます。
なお、インプラント治療では人工歯のことを上部構造と呼んでいます。
最初に局所麻酔を行って歯茎を切開していきます。
インプラントの仮のふたが見えたら外し、アバットメントを入れて歯型を取って人工歯を装着して終了です。

前歯をインプラント治療するメリットとは

前歯のインプラント治療は大変注目されていますが、他の治療法と比べてメリットがかなり多いです。
では、どういったメリットがあるのでしょうか?

・元通り噛めるようになる

インプラントがここまで普及する前まではブリッジや入れ歯が主流でした。
インプラント治療ならなくなった歯のように噛む力を復活させることが可能です。
つまり、元通り噛めるようになるわけですね。
また、違和感も全くなく食事ができるのはかなりのメリットだと言えるでしょう。

・審美性が高い

入れ歯だと装着する金属クリップが目立つため、適しているとは言い切れません。
ですが、インプラントなら基部をあごの骨に直接埋めるため他の治療法と比べて審美性が高いことがメリットです。
ただ、場合によっては金属製の基部が透けて見えてしまうこともあるため、そういった場合には白いジルコニアアバットメントと言われるものを使用することで審美性を高められます。

・健康な歯への影響がない

インプラント治療はあごの骨に基部を埋め込んで行うため、健康な歯へ悪影響を及ぼしにくいと言われています。
ブリッジ治療だと健康な両隣の歯を橋げたのようにして被せものを取り付ける必要があるため、健康な歯を削る必要があります。
その削ったところが原因となり、虫歯になってしまうこともありますが、インプラント治療ならあごの骨に装着するため健康な歯を健康なまま維持できるメリットがあります。

前歯をインプラント治療するデメリットとは

さて、前歯をインプラント治療する際のデメリットとしては神経麻痺があります。
これは主に下あごで起こると言われており、インプラント手術の際に下あとの神経に触れてしまったりして神経が損傷してしまい麻痺が残ることがあるようです。
どういった影響があるかと言うと、唇をうまく動かせなかったり、口に含んだ水をこぼしてしまう・・などがありますが、下あごの神経は運動神経ではないため運動機能にマヒが残ることはないようですね。

まとめ

前歯をなくしてしまった場合、食べものを食べたり、話したり、見た目にも悪影響が及びます。
なので、前歯のインプラント治療を成功させるためには審美性だけでなく、骨の状態や噛み合わせなども考えた上で治療を行うことが大切です。
さらに、骨の厚みが不足している場合には骨を造成することもありますので、慎重に考えて治療を選ぶようにしましょう。
インプラント治療後のメンテナンスにはクリニックで定期的に行うものに加えて自宅でのセルフケアがあります。
どちらがいい加減でもインプラントの寿命を延ばすことは不可能です。
前歯をインプラント治療した場合は少しでも長く使えるように努力することが大切です。

 

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