目次
はじめに
インプラント治療と一言で言ってもさまざまなものがあり、1本だけ治療する方もいれば複数の歯をインプラントにする方もいます。
このインプラント治療にオールオンフォーというものがあり、言葉くらい聞いたことがある方はいらっしゃるはず。
ですが、言葉を知っていてもその内容についてまで知らないという方が多いでしょう。
そこでここでは、オールオンフォーとはどういったものなのか、治療内容や向いている方などについてまとめてみました。
今後治療を検討されている方はぜひ読んでみて下さいね!
オールオンフォーとは
多くの歯を失ってしまった場合や、総入れ歯の方などに4本のインプラント体を骨にバランスよく埋め込んで治療を行うものです。
その日のうちに固定式の仮歯を装着できるのですぐに会話や食事ができ、審美面や機能面にも優れた治療で見た目にも自然なのが特徴です。もちろん入院する必要もありません。
6本埋め込む場合にはオールオンシックスと言います。
以前は片方のあごに14本の歯がない総入れ歯の方はインプラントを10~14本も埋め込む必要がありました。しかし、本数が多くなればなるほど手術時間も長くなってしまいますし、手術後の腫れや痛みも大きくなり費用もかさむというデメリットがありました。
ですが、最新の技術を使ってオールオンフォーを行えば、日常生活に必要となる片方12本の人工歯を支えるのに必要なインプラントを4~6本にすることが可能になったのです。必要最小本数で上下の歯を全部支えられる治療法がオールオンフォーなのです。
この治療法は欧米ではかなり広がっており、患者さんの経済的負担や手術時間、全身にかかる負担など、あらゆる面で負担が軽減できる素晴らしい治療法です。
また、骨が薄い方の場合だとこれまでのインプラント治療を諦める必要があったり、大がかりな骨の移植の必要がありましたが、オールオンフォーなら移植手術をせずにインプラント治療が受けられます。
あごの骨に埋め込む本数は骨の状態をきちんとCTで撮影し3次元的に検討した上で、歯科医師が最も適した本数を決めます。
オールオンフォーのメリット
具体的にオールオンフォーのメリットとはどういったものがあるのでしょうか?
費用が安く済む
総入れ歯の方の場合、10~14本ものインプラントを埋め込む必要がありますが、そうなると総額300~700万円程度治療費がかかります。
ですが、オールオンフォーなら4本のインプラントで人工歯を支えられるため、今までのインプラント治療に比べると費用がかなり安く済みます。
手術時間が短く負担が軽い
オールオンフォーは埋め込むインプラントの本数が4本なので、総入れ歯の方が治療する場合10~14本ものインプラントを埋め込む必要があり、手術時間がかなり長時間になります。
ですが、オールオンフォーだとたった4本だけで済むので手術時間も短くて済みますし、術後の腫れや痛みも起こりづらいと言われています。
つまり、全身への負担が軽く済むのがメリットですね。
総入れ歯の方に最適
総入れ歯の方は入れ歯が合わなくて悩んでいる方が多いと言われています。
入れ歯を入れていると会話しづらいこともあり、入れ歯を使わなくなることもあります。
このような場合でもオールオンフォーならおすすめで、手術当日に仮の歯まで入れられるのですぐに固定された歯を入れて欲しい方の希望に応えられます。
手術後すぐ会話や食事が可能
入れ歯だと、型を取るところから仕上がりまでかなりの時間がかかるものです。
オールオンフォーなら手術した当日に仮の歯を入れられますので、審美性も問題なく軽い食事ならその日うちでも可能です。
さらに、仮の歯がすぐに入れられるので会話面でも問題なく、日常生活をすぐに行うことができます。
残された歯が歯周病や虫歯でも治療できる
歯が1本もない方はもちろん、歯が残っていてもほとんどが歯周病や虫歯でだめであったり、歯がぐらついていて抜けそうになっていても抜歯をすればオールオンフォーが可能です。
オールオンフォーのデメリット
インプラントの本数が増えることがある
骨の状態によってオールオンフォー治療が難しい場合もあります。
この治療法は欧米人向けに開発されたため、骨の状態に応じインプラントの数を数本増やして埋め込むこともあります。オールオンフォーは手術したその日に仮の歯を入れられますが、骨の量が足りないとその日のうちに仮歯を装着するのは不可能です。
その場合、3ヶ月程度経ってから仮歯を装着することもあるので注意しましょう。
オールオンフォーの治療の流れ
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歯ぐきとあごの骨に穴を開ける
オールオンフォーの治療に伴う外科手術には2つの方法があります。まず、歯ぐきをメスで切開するものと、パンチを使って歯ぐきに穴を開ける方法です。
どちらも歯ぐきとあとの骨にインプラントを埋め込むための穴を開けますが、違うところは歯ぐきに穴を開ける際の開け方で、あごの骨に穴を開けるにはどちらもドリルを使います。 -
インプラントを埋め込む
4つの穴にインプラントを埋め込んでアバットメントを装着しますが、これは歯ぐきに埋め込む根っこの部分とそこに装着する人工歯のことです。
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仮歯を装着する
骨が安定するまで数ヶ月の間は仮の歯で過ごしますが、その期間は1~6ヶ月程度です。この間に歯ぐきやあごの骨とインプラントを結合させ土台を強化します。
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人工歯を装着
本人工歯を装着します。さらに、噛み合わせをチェックします。本人工歯はセラミックなどを使うことが多いです。
まとめ
オールオンフォーについて治療法やメリットなどについてお伝えしました。
オールオンフォーの治療はメリットが多いものの、中にはデメリットもあります。
いくらインプラント治療を行うより費用も安く、期間が短くて体への負担が軽いと分かっていても失敗したくはないもの。オールオンフォー治療を行った後、やっぱり自分の歯を残せばよかったなど、後悔しても戻すことは困難です。メリット以外にデメリットもしっかりと理解した上で、オールオンフォー治療に臨みましょう。
インプラント治療についてより詳しく知りたい方は
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