インプラント治療の安全性と知っておきたいリスク | インプラントのホントのお話

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インプラント治療の安全性と知っておきたいリスク

はじめに

自然で美しい仕上がりとしっかりと噛めるようになるインプラント治療ですが、安全性やリスクについてはあまり知られていないのではないでしょうか?
そこで、ここではインプラントのリスクや安全性、安全に治療を受けるにはどうすればいいのか・・などについてご紹介しましょう。

インプラントのリスク

骨の量や骨の質が不足すると治療できない

インプラントの手術を行う際、インプラントを埋め込む骨の高さや厚み、密度などが十分でないと治療ができません。
特に、前歯を支える顎の骨は奥歯と比べると薄いと言われており、鼻の横には空洞があるので、インプラントを埋める高さがない場合には骨を移植する必要があります。
さらに、インプラントを埋めるところには十分な骨の質や密度が必要です。
骨の密度がかなり低い場合はインプラント手術のリスクがかなり高まると言われています。

全身疾患がある場合

ホルモンバランスの崩れやダイエットが原因で骨粗しょう症になっている場合は骨の密度や質が低下するため、インプラント治療のリスクが高まります。
特にある特定の薬を服用している方の場合はかなり大きなリスクになるため、治療できないこともあります。
糖尿病の方は高血糖がつづくので手術した場所の治癒が遅れるほかに、免疫力が下がってしまうので細菌感染のリスクが高まります。
さらに、骨の吸収が進むためインプラントと骨の結合が阻害され、インプラントが抜け落ちることがあります。
免疫の異常で起こる関節リウマチは手や足などの小さな関節が傷む病気で、これを抑えるためステロイドを処方されている方は骨粗しょう症を起こしやすいので、インプラント治療でリスクが高いです。
貧血の方の場合は酸素が組織内で不足してしまうので、手術したところの治癒が遅くなります。
なので、インプラント治療を受けたい場合は第一に貧血を治療することが重要です。

また、歯周病になっているのに放置していると感染してしまうことがあります。
これをインプラント周囲炎と言いますが、悪化してしまうとインプラントと結合しているあごの骨が吸収されてしまうのです。
これにより、歯ぐきが後退してしまうとインプラントが露出したり、インプラントが脱落することがあったりするので、歯周病がある場合は適切な治療が必要です。

たばこを吸っている

たばこにはニコチンという成分が含まれており、血管を収縮させるのでインプラントを埋めたところに酸素がじゅうぶんに行き届かなくなるため、治癒が遅れることがあります。
それに、たばこの煙には一酸化炭素が含まれており、これを吸いこむことでヘモグロビンと酸素の結合が妨げられるので酸欠状態となり、インプラントと骨が結合しづらくなります。
また、インプラント周囲炎になりやすくなるので、インプラントを定着させ健康なお口の状態を維持するためにも禁煙する方がいいでしょう。

インプラントの安全性

インプラント体は骨を折った時に使われるナットやボルトなどと同様の素材、チタンで作られています。
チタンは体との親和性が高くアレルギーを起こしにくい素材です。
インプラント治療を受けて適切にメンテナンスができるのであれば、半永久的にその機能を維持できると言われています。
ただ、手術や治療に全くリスクのないものなど存在しません。
治療前の検査がじゅうぶんでなかったり、患者さんの全身の健康状態をきちんと確認していなかったりすると、再手術が必要になることもあります。
インプラントの手術の際は局所麻酔を行うことが多いです。
クリニックによってはさらに恐怖心を取り除くために静脈内鎮静法というものを併用し、ウトウトした状態で手術することもあります。
なので、手術中は痛みを感じることはほとんどありません。
また、手術後の痛みについても個人差や治療内容にもよりますが、抜歯の時と同程度だそうです。
手術後に入院する必要もなく、その日のうちに通常通りの生活が遅れます。

インプラント治療のリスクを回避するには

信頼できるクリニックを選ぶ

インプラント治療でのリスクを回避するには何より信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
クリニック側の都合ではなく患者さんに最適な治療プランを立ててくれ、治療のメリットだけでなくデメリットについてもしっかりと納得するまで説明してくれるところを選びましょう。
さらに、事前の検査や問診などをしっかりと丁寧に行ってくれるかどうかもチェックしましょう。
もし、納得できない場合は別のクリニックでセカンドオピニオンを受けましょう。
インプラント治療は歯科医師の経験や技術力、クリニックの設備などによって治療の質や内容が違います。
クリニックによっては1本10万円程度で治療を行うようなところもあるようですね。
でも、安いからと言ってクリニックを選んでしまうことのないようにしましょう。

セルフケアを怠らない

患者さんも歯科医師に何もかも任せてしまうのではなく、治療後のご自分でのケアもしっかりと行うようにしましょう。
これによってインプラント治療でのリスクを軽減できます。
ちゃんとケアしていないと歯ぐきが腫れたり、血が出たり、最悪インプラントが脱落することもあります。
また、インプラント周囲炎になってしまうこともあるからです。

手術後は完治するまで注意する

インプラント治療において手術は歯ぐきを切開しあごの骨を削るほどのものなので、手術後は経過を慎重に見ておく必要があります。
手術後数日間は強いうがいや硬い食べ物を避けたり、痛みや腫れのあるところを触らないなど注意しましょう。

まとめ

インプラント治療でリスクをできるだけ軽減するためにはご自分にぴったり合ったクリニックを選ぶようにし、納得した上で最適な治療を受けることが大切です。
また、手術後はセルフケアをきちんと行うことでリスクがかなり軽減できます。
ここでご紹介したことをぜひご参考にしていただき、快適にインプラント治療を受けてくださいね!

 

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