あなたは大丈夫?顎関節症の基礎知識 | インプラントのホントのお話

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あなたは大丈夫?顎関節症の基礎知識

はじめに

口が大きく開かない、あごが痛い、あごが鳴る・・などの症状は顎関節症の症状として知られています。
若い女性に急激に増えているこの顎関節症ですが、自然治癒するものから日常生活にも支障をきたすような重い症状に苦しむ方もいらっしゃいます。
この顎関節症の原因とはいったいどういったもので、どうして増えているのでしょうか?
最近になって食べものや姿勢、生活習慣などと深い関係があるということが分かってきました。
ここではそんな顎関節症の症状や原因などについてまとめてみましたので、ぜひご参考になさってみて下さいね!

顎関節症とは

そもそも顎関節症とはあごの関節の周りに何らかの異常があるもので、たとえば、あごが鳴ったり、口が開けにくい、あごが痛い・・などが主症状の疾患のことで、原因はいくつかあって症状もさまざまですが、総じて顎関節症と呼んでいます。
硬いものを食べたころであごが痛くなったが、しばらく経つと自然に治った・・などの軽度なものを含めますと、日本人の2人に1人はあごの異常を経験しているのではないでしょうか?
このように自然に治ったものもあるため、必ずしも重症化するとは言い切れません。
たとえば、生活習慣の見直しや患部を安静にする、薬を飲む・・などによって8割程度の方は治っていると言われています。
ですが、重症化してしまうと手術する必要があったり、症状も全身に及んでしまうため、食事を摂るのも難しくなったり、精神的にも
悪影響を受け、日常生活に支障が出るほどになる方もいるようです。

顎関節症の診断方法

上で書いたような筋肉の痛みや口があけにくい、あごが鳴るなどの中で1つでも症状があり他の病気でなかった時に顎関節症と診断されるようです。
基本的に症状がどうやって始まってどう変化したか・・をクリニックで伝え、顎関節や口の中を診た上で必要ならCTや練度源などを撮り骨に異常があるかどうかを調べた上で、骨以外の関節の構造や筋肉についてはMRIによって検査することもあります。
ただ、顎関節症でよくある痛みや口が開けにくい・・などの症状は親知らずが腫れている時やその他の疾患でも出現することがあるため、顎関節症だと診断するためには他の疾患が原因でないことを確認しなくてはなりません。

顎関節症の原因

・ストレス

仕事や家事、人間関係などによるストレスは筋肉を緊張させるため食いしばりや寝ている間の歯ぎしりの原因になります。

・ブラキシズム

歯ぎしり、食いしばり・・などのことをブラキシズムと言いますが、筋肉を緊張させあごの関節に大きな負担をかけてダメージを与える最大の原因だと言われています。
なお、歯ぎしりには音のないものもあり、食いしばりには肉体労働やスポーツなどの際に無意識に行っていることが多く、寝ている間にも起こります。

・噛み合わせが悪い

噛み合わせについてはさまざまな意見がありますが、最近では原因の一つと言われており、ブラキシズムや偏咀嚼と関係が深いと言われています。
また、歯科矯正や歯科治療の失敗によって噛み合わせが悪くなるケースもあるようですね。

顎関節症の症状

さて、顎関節症の症状は大きく分けて4つあります。
最も多い症状は関節内の関節円板と言われるクッションがずれることで起きる音が鳴る状態、またはずれが大きくなって口が大きく開けづらくなることです。
口が大きく開かないと食べ物を食べようとする際に痛かったりします。
この状態が原因で病院に行く方が6割程度だと言われています。
それ以外では顎関節辞退に痛みがなくても下あごを動かす筋肉がスムーズに働かなくなり、口を開ける際にこめかみやほおの筋肉が痛む、または関節円板にずれはなくても口を開ける際に顎関節に痛みが起きる・・などがあります。
最後はこれらほど多くはないものの、関節を形成している骨が変形するものがあります。
これは長い間顎関節症の症状が持続していたり、高齢者に多くみられるものです。

顎関節症の予防法

・歯を接触させないようにする

まず、歯を食いしばらないようにすることが大切です。
上下の歯が接触するのは何か物を噛む時だけにしておき、そのほかは歯を接触させないようにし、必要以上に負担をかけないようにしましょう。

・硬いものを食べないようにする

口を大きく開けづらかったり、痛みがある時は硬い物を食べるのはしばらく控えましょう。

・温湿布&冷湿布

痛みがある時は冷湿布が効果的です。
ただ、あごを動かさないで冷やしすぎると血液の循環が悪くなるため注意しましょう。
慢性的な痛みについては温湿布をすることで筋肉が痛んだり緊張するのを和らげることができます。

・口を大きくあけないようにする

無理に口を大きく開けるのは止めておきましょう。
会話中のあくびや歯科治療には十分注意して、食べ物は小さく切るようにしましょう。

・マッサージする

あごの筋肉が痛い時はマッサージすることで血の巡りがよくなるため痛みが軽くなります。
ただ、弱っている筋肉を痛めるため強くマッサージするのは避けましょう。

・ストレスがたまらないようにする

ストレスが原因で顎関節症になっている場合は日々の生活の送り方を見直すようにしましょう。
たとえば、完璧主義の方は考え方を少し緩くしてみる、いい加減になってみる・・などですね。
一般的に行動のクセを直すより心のクセを直す方が難しいそうです。
ですが、少し直すだけでも顎にかかる負担が軽くなるため、顎関節症がましになるかもしれませんよ。
ますは常にあごのことばかり考えすぎないようにすることが大切ですね!

・姿勢をよくする

座る姿勢や立つ姿勢を良くしましょう。
あごを突き出す姿勢や猫背になっていないかどうかに注意しましょう。
また、長時間同じ姿勢にならないようにストレッチなどをするようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
顎関節症はさまざまな要因が絡み合って起きる病気です。
さらに、その要因となっているもののほとんどは生活の中にあると言ってもいいでしょう。
いつも行っている悪いくせを改善することによって顎関節症を防ぐことができます。
今すぐにでもできることから始めてみませんか?
おかしいな・・と思うことがあったら、クリニックを受診するようにしましょう!

 

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