はじめに
みなさんはご自分の歯並びに自信がありますか?
歯並びがきれいでないと、人と会話するのがおっくうになったり、消極的な性格になるものです。
矯正治療を行っている間は矯正装置を付けているため器具が壊れたり外れたりするのを防止するために、日常生活においていくつか注意するべきことがあります。
それを怠ると、治療期間が長引いてしまうこともあるため注意が必要です。
ここでは美しい歯並びを手に入れるための矯正治療中の注意点などについて具体的にご紹介します。
矯正治療のメリット
矯正治療を行うことで歯並びや噛み合わせが改善され、それを維持することで患者さんの生活の質が向上します。
また、虫歯や歯周病を予防したり、咀嚼機能が改善されたり、発音がしやすくなったり、あごの発育障害を予防したり、体全体のバランスや運動能力をよくしたり・・とさまざまなメリットがあります。
さらに、矯正治療を行うことで精神的に前向きになると言われています。
矯正治療と聞くと歯並びや噛み合わせ、お口の中の疾患の予防などの審美性に効果があると考えがちですが、患者さんの内面まで変えてしまう効果があるということですね。
歯が動くメカニズム
歯とその周りにある歯槽骨との間に歯根膜という組織があり、動かしたい歯に力を適度に加え歯根膜を圧迫することで骨を吸収する組織が露出します。
引っ張られる側の歯根膜には骨を作るもとの細胞が作られるため、ゆっくりと歯が動き出す・・というメカニズムです。
このメカニズムは骨の中を通り歯が自然に生えてくる際に起こる変化と同じだと言われています。
つまり、矯正治療を行うことで加わる力の方向や大きさを歯科医師が判断した上で、無理なくあるべきところへ歯を移動させることができるのです。
矯正治療中の注意点
矯正治療中は装置を調整したり、進み具合をチェックするために通院する必要があり、その頻度やタイミングはさまざまです。矯正治療の進行具合や矯正装置によって違いますので、前もってクリニックで聞いてみるといいでしょう。
虫歯になりやすい
矯正治療中は虫歯になりやすいというのを聞いたことがあるはずです。
実際に矯正治療中は矯正装置がお口の中にあるためブラッシングしづらかったり、食べもののかすが付いてしまうため虫歯になりやすいです。
ですが、きちんとケアを行って入れ歯最小限のリスクで済ませることできます。
矯正治療を開始した時にクリニックでブラッシング指導など、日ごろのケアの仕方を教えてくれるはずなので、常にお口の中をきれいに保つようにしましょう。
食事
粘着性の食べもの、たとえばキャラメルなどは矯正装置にくっついてしまうので避けた方が無難です。
そもそも矯正装置は毎日の食事に耐えられる作りになっているものの、最後までダメージを与えないよう気を配る必要があります。
ごくまれに、ワイヤーが外れたりすることもありますが、それを防ぐためにも避けた方がいい食べものについてはなるべく注意しましょう。
粘着性のある食べものの他にも、噛みごたえのある固い食べものついついても小さく切って食べた方がいいでしょう。
糖分の多い清涼飲料水や炭酸飲料なども虫歯になりやすくなるため避けた方がいいでしょう。
栄養
矯正治療中は矯正装置がお口の中にあるので、違和感があったり、痛みのせいで食欲が落ちたりすることがあります。
矯正治療を行っていれば食べづらいものや食べにくいものがあるのは当然ですが、かと言って食べるのをやめたり、飲みものだけにするのは栄養バランスが悪くなるため毎食きちんと摂るようにし、健康的な食生活を送るようにしましょう。
また、栄養バランスを保つためには神経質になることはないものの、
矯正治療をスムーズに進めるためにも1日に30品目の食品をバランスよく摂ることが大切です。
歯磨き
矯正治療中に歯磨きがいい加減だと、矯正装置と歯の間に汚れがどんどんたまっていき虫歯の原因になったり、歯周病や口臭の原因になったりします。
矯正治療中に虫歯になったり、治療後に歯にダメージが残ることがあるためブラッシングはていねいに行いましょう。
矯正装置によってはいったん装着すると治療が終わるまで外せませんので、歯磨きについても矯正装置を付けたまま行います。
ですので、歯磨き方法も矯正治療前とは全く違うものになりますし、歯と矯正装置との間に汚れが溜まりやすくなるため、念入りに歯磨きを行う必要があります。
つまり、時間が長くなってしまうのは仕方のないことです。
時間がかかるとなると、歯磨きが面倒になりますが、お口の中の健康を維持するには1日に最低でも3回は歯磨きするようにしましょう。
また、矯正装置に汚れがたまりやすいことを考慮すれば、毎食後歯磨きすることをおすすめします。
楽器の演奏
クラブ活動や趣味、仕事などで楽器を演奏する機会が多い方は矯正装置が演奏の妨げになる場合があります。
次第に慣れてくるでしょうが、慣れない場合には矯正装置を専用のカバーで覆うなど対処可能な場合もあります。
クリニックで相談してみるといいでしょう。
スポーツ
スポーツはほとんどのものについて制限がないですが、体同士がぶつかり合うサッカーやラグビー、柔道などの激しいスポーツを行うと、矯正装置が外れてたり壊れたり、お口の中を傷つけることがあります。
ですので、矯正装置と歯を守るマウスガードを付けて行うといいでしょう。
痛みや知覚過敏
矯正装置を装着した直後や、交換した直後は痛みを感じやすいと言われています。
さらに、冷たいものを飲んだ時にも知覚過敏を起こすことがありますが、数日程度でおさまってくるでしょう。
もし、1か月以上痛みが続く場合はクリニックで相談した方がいいでしょう。
まとめ
矯正治療は費用がかかる治療ではあるものの、それ以上にメリットの多い治療法です。
ただ、矯正治療中はさまざまな注意点がありますので、それらをしっかりと守った上で治療を行う必要があります。
せっかく高い治療費を払って治療を行うのですから、クリニックで言われたことをしっかりと守り、美しい歯並びを手に入れられる日を楽しみに毎日を過ごしてくださいね!
矯正治療についてのご相談なら筒井歯科まで