はじめに
硬いものを噛んだりけがをしたりすると、健康な歯であっても欠けたりするものです。
また、知らず知らずの間に歯周病が進行してしまい、突然歯が抜けてしまうこともあります。
そういった場合に、歯が欠けたり抜けたりする原因によって対象法が違ってきますが、どんな場合でも歯が欠けたり抜けたりしたまま放っておくとリスクが高くなるため、できるだけ早くクリニックへ行くようにしましょう。
ここでは歯が欠けたり抜けたりした時にきれいに戻すための基礎知識をお教えしますので、ぜひ今後のご参考になさってみて下さいね。
歯が欠ける原因
- 虫歯
見た目には大したことがなさそうな小さな穴程度の虫歯であっても、実際には歯の中の方まで虫歯がかなり進行してしまっていることもあります。
痛みなどもないので放っておこうと思っているうちにだんだん歯が弱くなってしまい、食事中に欠けたりすることもあるようです。 - 歯に力がかかりすぎている
スポーツなどをしている時に歯を食いしばっている、寝ている間に歯ぎしりしている・・などの場合も歯が欠けやすいと言われています。 - 怪我
スポーツをしている最中や転んだ拍子に顔を打ったりして激しい衝撃が顔に加わる、交通事故などで歯が欠けてしまうこともあります。 - 歯が抜ける原因
歯には寿命というものがあるわけではないので、生活習慣や歯並びなどの原因で歯が抜けやすくなると言われています。
これを歯の寿命と言いますが、歯が抜ける原因には次のようなものがあります。 - 歯周病や虫歯
歯が抜けてしまう最大の原因は歯周病と言われており、歯が抜けた人の4割もの方は歯周病にかかっていることが分かっています。
歯周病になると、血が出たり、膿んだり、歯を支えている骨が溶けてしまい最終的に歯が抜け落ちてしまうこともあります。
次の原因として虫歯があります。虫歯で歯をなくす人の割合も3割程度と高くなっています。 - 生活習慣の乱れやストレス
日ごろの暴飲暴食やストレスなどによって歯や歯ぐきに悪い影響が及ぶことがあります。
また、栄養のバランスが偏ることでも抵抗力が下がってしまうため歯周病が進行しやすいと言われています。 - 噛み合わせや食いしばり
噛み合わせによって歯に大きな負担が加わると歯が抜けやすくなります。
また、食いしばりも歯の寿命を短くすると言われています。繰り返し歯に負担がかかり続けると、歯が割れたりすることもあります。
食いしばり意外にも噛み合わせが悪かったり、歯ぎしりをすることでも歯に力がかかり過ぎるため歯を失ったり、歯周病になったりします。
歯が欠けた時の治療法
歯が欠けた時に神経を取らないでいい場合にはラミネートべニアやダイレクトボンディングなどの治療法を行うことが多いです。
ダイレクトボンディング
この治療法は歯の欠けたところにハイブリッドセラミックを詰める方法で、まるで天然の歯のような色味が再現できる上、変色しづらいという特徴があります。
さらに、安く済ませたい場合には保険を使ったコンポレットレジンという素材を詰める方法がありますが、汚れが付きやすいので時間が経つと着色することがあります。
ラミネートべニア
歯の表面を薄く削り歯型を取ってハイブリッドセラミックやセラミックなどを貼りつける治療法です。
たとえると、つけ爪のようなものですね。
前歯に主に行われる治療法で自分の歯を削る量は最小限で済み、歯の色や形状を回復できる治療法ですが、お口の状態や噛み合わせによっては治療が困難な場合もあります。
歯が抜けた時の治療法
入れ歯
歯がなくなったところに粘膜の代わりとなる床を使って歯を並べていく治療法のことで、留め金などを隣の歯に掛けて歯を並べる部分入れ歯や、上下の歯を一続きに並べる総入れ歯などがあります。
抜けた歯の状態や本数に合わせて最適なものを選んでいきます。
費用についてはなくなった歯の本数によって変わってきますが、保険を使ったものはプラスチック製になり、保険外のものだとさまざまなものから選ぶことができます。
ブリッジ
なくなってしまった歯の両隣の健康な歯を削って土台を作り、橋をわたすように人工の歯を入れ回復させていく治療法です。
橋のような形からブリッジと呼ばれており、この治療法の場合入れ歯と比べると違和感が少ないことが特徴です。
ただ、両隣の健康な歯まで削る必要があるため、歯を失うリスクが高まると言われています。
インプラント
インプラント治療とは人工歯根をあごの骨に埋め込む外科的手術を伴う治療で、あごの骨に穴を開け人工歯根を埋め込んで骨と結合した後、人工歯を装着します。
この治療法は一定の理由がない限り保険が使えないことになっています。
費用についてはクリニックによって差がありますが、1本当たり30~35万円程度のところが多いようですね。
歯を失わないようにするには
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日ごろのケア
歯をなくさないためには日ごろのお口のケアが大切です。
歯周病や虫歯を予防するためにはプラークをきれいに取り除くことが重要だと言われています。
歯磨きのポイントとしては強く磨き過ぎないことで、強く磨き過ぎると、歯に傷が付いてしまうことがあります。
ですので、歯ブラシの毛先が歯と歯ぐきの間に入る程度にし、小刻みにブラッシングするようにしましょう。
また、歯ブラシで磨いた後にデンタルフロスや歯間ブラシなどを補助的に使うことで、歯ブラシだけでは除去しきれなかったプラークまで落とすことが可能です。
毎回歯間ブラシなども併用して歯磨きするようにしましょう。 -
クリニックで定期検診を受ける
また、クリニックで定期検診を受けることも効果的です。
クリニックではご自分では取りきれないプラークや、歯石を取ってもらうことができます。
定期検診を受けることで歯周病や虫歯の早期発見、早期治療につながるためぜひ受けるようにしましょう。
まとめ
歯が欠けたり、歯をなくしたりした時は早めに処置を行うことが大切です。
もし、今後歯が欠けたり、歯をなくしてしまった時にはここでご紹介した治療法を選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?
また、そうならないように日ごろからしっかりとお口の中をケアを行ってくださいね!
歯が欠けてしまったり、抜けてしまったときはすぐに筒井歯科へご相談ください。
患者様一人ひとりに合った治療法をご提案致しまます。