安全にインプラントを受けるために必要な検査 | インプラントのホントのお話

インプラントのホントのお話

安全にインプラントを受けるために必要な検査

はじめに

失ってしまった歯を回復できる治療法としてインプラントがありますが、残った健康な歯に負担をかけずに行え審美性も高いので、インプラント治療を受ける方が急増中です。

このインプラント治療では事前にさまざまな検査を行うことが重要で、検査を通じ患者さんの詳細な情報を把握できることで安全に治療が行えると言われています。

ここではそんなインプラント治療を行う際に必要な検査項目や検査の重要性、治療の流れなどについてお伝えします。

インプラント治療前の検査の重要性

インプラント治療を行う前の検査には大きく分けて2つあり、それぞれに目的があります。

1つ目の目的は治療後快適に過ごせるようにすることや、インプラントを長期間にわたって安全に使えるようにすることです。

インプラント治療では人工歯根を骨の中に埋め込む治療なので、この手術が成功するかどうかによって治療が決まると言ってもいいでしょう。

特に人工歯根を埋め込むところの骨の状態や、歯周病にかかっているかどうかは治療後のインプラントの寿命を決定します。

もし、前もって検査が十分に行われていないと、インプラントが破損したり脱落してしまったり、インプラント周囲炎になったりします。

2つ目の検査の目的はインプラント治療を安全に行うためというのがあります。

インプラント治療は手術が必要になるので、安全に治療を進める必要があり全身の健康状態を詳しく知っておく必要があります。

もし、きちんと把握していないと手術中に体調が急変したり、大量出血するなどのトラブルの原因になるからです。また、人工歯根を埋め込むあごの骨の周りには大切な神経や血管などがあるので、これらを手術中に傷つけてしまうと手術後に後遺症として残ることがあるそうです。

そうならないように、手術前の検査をしっかり行うことが必要なのです。

インプラント治療の流れ

インプラント治療はチタン製の人工歯根をあごの骨に埋め込むので、外科的手術が必要です。では具体的に治療の流れはどういったものになっているのでしょうか?

  1. 埋め込むインプラントを決定する
    まず、インプラントを埋め込むための骨の状態を検査によって詳しく調べ、それに適したインプラントの長さや太さを決めていきます。
  2. 検査を行う
    前もってさまざまな検査を行います。それぞれの項目については後程説明します。
  3. 麻酔をして歯ぐきを切開する
    次に手術を行います。局所麻酔を行いますが、インプラント手術ではほとんど痛みを感じることはありません。さらに、埋めるところの歯ぐきを切開し骨を整形していきます。
  4. あごの骨にドリルで穴を開ける
    ドリルを使って骨に穴を開けていき、深さと方向を確認したらそこまで穴を広げていきます。
  5. インプラントを埋入する
    インプラントを専用の器具を使い穴に埋入します。さらに、インプラント体にカバースクリューと言われるものを付けて歯ぐきを閉じ縫い合わせます。これでインプラントの埋め込みが終了です。
  6. 骨とインプラントが結合するのを待つ
    インプラント手術後は抜歯と同様に薬が処方されますが、抜歯と比べて痛みが少ないと感じる方が多いようですね。この時、前歯など外から見えるところに仮の歯を入れていきます。
    あとは3~4ヶ月程度待って、骨としっかり結合させます。ただ、この期間についてはインプラントを埋め込む場所や種類などによって差があります。
  7. 人工歯の土台を装着する
    インプラントと骨がしっかりと結合したら、インプラントに付いていたカバースクリューを外して歯ぐきの形をきれいにするためのアバットメントを付けていきます。
    さらに、1~2週間程度たったら、人工歯を付けるためのアバットメントと交換していきます。
  8. 人工歯を装着する
    仮歯を装着し調整したら、人工歯を取り付けていきます。これでインプラント治療が終了します。

インプラント治療のための検査とは

問診

問診はどんな治療でも大変重要なもので、検査項目を決定するために判断基準となりますので、ご自分の情報をしっかりと伝えていただき最適なインプラント治療が受けられるように努めましょう。

お口の中の検査

虫歯や歯周病にかかっていないかどうかを検査していきます。

歯周病や虫歯により炎症が起きるとインプラントと骨がしっかりと結合せずに脱落してしまう可能性があります。
また、顎関節や噛み合わせも診ていきます。

パノラマ撮影、デジタル撮影

まず、パノラマ撮影によって全体像を把握したら、デンタル撮影でいくつかの歯ごとに周りの組織も含め詳しく診ていきます。

血液検査

インプラント治療は外科的手術が必要なので、全身の健康状態をしっかりと把握しておかねばなりません。高血圧や糖尿病などの疾患がある方はインプラント治療が行えないこともあります。

レントゲン撮影

インプラント治療を行うためには骨に十分な高さと厚みが必要なので、レントゲンで骨を確認していきます。

CT検査

X線を当ててコンピュータによる画像解析により骨やあごのや神経を立体的に診ていきます。インプラントが貫通したり、損傷したりするのを防止できます。

また、CTではコンピュータ上での手術シュミレーションができるため、実際の大きさで確認できるのがメリットです。最適なインプラントの大きさや長さを決定するためにも重要です。

この画像を元に最適な治療プランが立てられるので安全にインプラント治療が行えるはずですよ。

ただ、CTは高価な検査機器なので、インプラント治療を行うために大変重要なものであるにも関わらずどのクリニックにも導入されているとは限りません。安心してインプラント治療を受けるためにはCT検査を受けることのできるクリニックを選ぶことが重要なのです。

まとめ

インプラント治療における検査の重要性や治療の流れ、検査項目などについてお伝えしました。

インプラントは失ってしまった歯を補うことができる大変優れた治療法です。手術での失敗を防ぐにはさまざまな検査を受けることが重要です。

信頼できるクリニックでここでご紹介した検査を受けていただき、安心・安全にインプラント治療を受けてくださいね!

 

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