目次
はじめに
みなさんはホワイトニングに興味がありますか?
ホワイトニングをすると歯の神経が傷つくとか、歯を溶かしてしまう・・などと勘違いしている人が多いのではないでしょうか?
ここでは、自宅で行えるホームホワイトニングやクリニックで行うオフィスホワイトニング、ホワイトニングの歴史や安全性などについてご紹介します。
ぜひ、ホワイトニングを検討している方のご参考になればと思います!
ホワイトニングの歴史
歯を白くするための研究が始まったのは1800年代の中頃とかなり古いです。
始めのうちはミョウバンを使って、さらに酸を使って歯のエナメル質を溶かして白くしていたそうです。
1918年にはホワイトニング剤に光を照射するオフィスホワイトニングの原型とも言える方法が開発され、1968年には過酸化尿素に歯を白くする効果があることが分かりました。
ただ、それが実用化されたのはかなり先のことでした。
初めてのホームホワイトニング剤が商品化され、アメリカのクリニックで使われ始めたのは1989年のことだそうです。
このホワイトニング法は歯を削らずに白くすることが可能だと話題になってアメリカであっという間に普及しました。
さらに、さまざまな改良が加えられたホームホワイトニング剤ができましたが、アメリカでは低濃度のものはドラッグストアでも気軽に購入できるためさらに普及率がアップしました。
一方で、光を照射するオフィスホワイトニングが開発されたのは1991年のことで過酸化水素を使った薬剤を歯に塗ってハロゲンライトをあてていました。
さらに、ホワイトニング剤は改良が加えられ、光の照射方法もLEDやレーザーなどが使われ出しました。
なんとアメリカでのホワイトニングのクリニックでの普及率は1999年現在で9割を超えており、2003年には100パーセントに達しているそうです。
ホワイトニングの安全性
さて、ホワイトニング剤は歯医者さんが扱かっているため安全性が高いと言えるでしょう。
通販で購入できるものなどは安全性が高いとは言い切れません。
では、どういった成分なのか次にご紹介してみましょう。
過酸化水素が主成分
クリニックで取り扱われているホワイトニング剤は過酸化水素によって歯を白くすると言われています。
これは、消毒用のオキシドールと同様の成分のため安全性が高いと思われていますが、口の中に不用意に入れてしまうとやけどの可能性があります。
安全性の高い濃度を使用
いくら過酸化水素が安全だと言っても、高濃度なら危険ですよね。
ですが、オフィスホワイトニングで使用する薬剤は濃度が35パーセント以下のものが多いです。
安全性が高いと言っても皮膚に直接つくとただれることもあり、歯科医師は歯以外の部位に薬剤がつかないよう注意して治療を行っています。
また、ホームホワイトニング用の薬剤は濃度が10パーセント以下だと扱いやすいと言えます。
オフィスホワイトニングで使用する薬剤の濃度は安全なものですが、歯ぐきや唇に付くとただれてしまうため、薬剤が歯以外につかないよう施術前にマスキングが行われます。
また、ホームホワイトニングの場合はマウスピースに薬剤を塗布して自分で行うのですが、トレーからはみ出た薬剤は必ずふき取るようにしましょう。
そうすれば安全にホワイトニングを行うことができますよ。
ホワイトニングの種類
では、ホワイトニングにはどのような種類があるのでしょうか?
ホワイトニングにはクリニックで薬剤を塗布して光を照射するオフィスホワイトニングと、自宅でホワイトニング用の薬剤を塗ってマウスピースを装着するホームホワイトニング、両方を併用するデュアルホワイトニングがあります。
なお、基本的にオフィスホワイトニングに使う薬剤は過酸化水素で、ホームホワイトニングには過酸化尿素が使用されます。
過酸化水素は漂白作用が強く、以前はコーヒーフィルターの漂白に使用されていたものです。
ただ、発がん性が指摘されてから日本国内では数の子を漂白する以外には使うことを禁じています。
その後の研究結果で発がん性が認められなかったため、ホワイトニングによってがんのリスクはないと報告されています。
オフィスホワイトニング
クリニックで行われるホワイトニングをオフィスホワイトニングと言いますが、これは過酸化水素を含んだ薬剤を歯に塗ってレーザーやLEDを照射し熱を加えて、過酸化水素が水と酸素に分解する際に発生した酸素がエナメル質にあるペクリル層やプラークなどと結合して色素をを無色にしていくことで効果が得られます。
ホームホワイトニング
自宅で行うホワイトニングをホームホワイトニングと言いますが、専用のマウスピースに薬剤を入れて自宅で毎日装着することで歯を白くしていきます。
中には通販で海外から購入して自分で行う方法もありますが、一般的にはクリニックでマウスピースを作成してもらい、歯科医師などのプロの指導のもと行っていきます。
このホームホワイトニングを行う際には過酸化尿素を含んだホワイトニング剤を使いますが、これは自然に分解し尿素と過酸化水素とに分かれ、過酸化水素の漂白作用を利用して白くしていきます。
デュアルホワイトニング
上でご紹介したオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行うことをデュアルホワイトニングと言います。
どちらか一方を行うより効果的なためおすすめのホワイトニング法です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
クリニックで扱われているホワイトニング剤は正しい使い方をすれば全く危険性はありませんが、ケースによってはホワイトニングを行えない場合もあります。
ですので、しっかりと頭に入れていただき理解した上で施術を受けるようにしましょう。
また、ネットなどで海外製のホワイトニング剤を購入するなど、薬剤の濃度や添加物などが不明なまま使用するのは危険です。
日本人と欧米人では歯の質に違いがあり、簡単に海外製のものを使用するとあまりに刺激が強いためです。
ホワイトニングを始める時は必ずクリニックで相談していただき、ご自分に合った方法で行うようにしましょう。
筒井歯科でもホワイトニング治療を行っています。
歯の白さだけで印象を大きく左右します。
綺麗な歯になって自分の笑顔に自信を持てるようになりましょう。
みなさんの歯が白く透明な歯になるよう願っています。