歯が抜けてしまった時にできる3つの治療方法 | インプラントのホントのお話

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歯が抜けてしまった時にできる3つの治療方法

虫歯や歯周病などの歯や歯肉(歯ぐき)の病気、事故などで歯を失ってしまった人にとって、その後の治療法については迷う点です。

ここでは3つの治療法について詳しく説明した上で、それぞれのメリットとデメリットについても紹介します。

 

 

歯が抜けたあと、治療が必要な理由

原因にもよりますが、歯が抜けること自体はそれほど大きな問題はありません。問題は治療せずに放置し続けることにあります。歯は1本1本がそれぞれバランスよく力を分散する役割を果たしているので、「一本くらい大丈夫」という考え方は危険なのです。

 

例えば、抜けた部分の対にある歯がその空き部分に伸び出てくることで、後々の抜歯治療の際に余分な部分を削る必要が出てきたり、抜けた部分の両隣の歯が傾いたりすることで噛み合わせが悪くなり、咀嚼障害を引き起こしたりします。噛み合わせが悪くなると、食べ物を美味しく感じないストレスが増えるばかりか、消化機能の低下にもつながるため結果的に胃や腸、血液に関わる病気の原因にもなります。

 

これらのリスクを避けるためにも早期の治療が必要なのです。

 

歯が抜けた時の3つの治療法(治療の種類や特徴)

インプラント

失った歯の代わりに人工の歯根(インプラント)を埋め込んで、その上に人工の歯を被せることで噛み合わせを回復させる治療法です。インプラントの特長は使用されている素材がチタンであるという点です。

 

人工歯根に使用されるチタンは人体との親和性が高く、異物として認識されることないため歯の骨と自然に結合していきます。例えば銀歯などの金属の場合は、経年劣化から金属が溶け出してアレルギーを引き起こす人もいますが、チタンではそのリスクを最小限に抑えることができます

 

治療は、まず初診(問診)から始まり、CTスキャン(立体撮影)やレントゲン(平面撮影)による検査と診査・診断が行われます。結果をもとに医師と患者の信頼を深めるためのインフォームドコンセント(説明と同意)を行い、約2~4時間程度の手術に移ることになります。

インプラントと骨の結合するのを数ヶ月待ったのち、まず仮歯を入れます。その後インプラントの上の歯を作っていきます。インプラントが終わった後は、インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなるので、年に数回通院し治療部分のメンテナンスを行います。これが基本的なインプラント治療の流れです。

 

インプラント治療の医療技術はますます発達しており、最小4本で固定できるAll-on-4(オール・オン・フォー)という治療法がその象徴です。従来、大部分の歯を失った場合は10本以上のインプラントを埋めなければなりませんが、歯や歯肉へ負荷がかかることから大きなデメリットと言われていました。しかしAll-on-4の技術によってそのデメリットが解消されたのです。(ケースによっては4本よりも多くなることもあります。)

 

All-on-4などの高い技術と機器設備が必要なインプラント治療は、すべての歯科医院で行われているわけではありません。希望する方は事前にホームページや電話などで確認するようにしましょう。

 

入れ歯

一般的な入れ歯治療には、部分入れ歯総入れ歯の2つがあります。

 

部分入れ歯は、人工歯のついた床(しょう)と呼ばれるプラスチック部分を、失った歯の上から被せ、両端についているクラスプ(金属のバネ)を残っている歯にかけることで機能を回復させる治療法です。

総入れ歯は、上下の顎のどちらか、もしくは両方にまったく歯がないときに行われる治療法です。人工歯のついている、プラスチックでできた床を口の粘膜に吸着・適合させることで安定させます。

 

入れ歯治療に使われる素材の質は、保険適用治療の場合と自費による治療の場合とで大きく異なります。保険適用の入れ歯は大部分がプラスチック素材(レジン)で作られていますが、自費の治療では、セラミックや硬質レジンといった種類の中から選ぶことができます。

 

ただ、もちろんその分費用は大幅に高くなりますし、素材がいいからといって100%自分に合うとは限りません。

 

ブリッジ

歯のない部分を補うために、その両隣の健康な歯を土台にして橋をかけるように人工歯を固定する治療法です。1本か2本の欠損歯を補うための治療であり、失った歯の本数が多い場合、ブリッジ治療は適していません。

 

ブリッジで使われる人工歯(被せ物)の種類として代表的なものには、レジン前装冠、メタルボンド、オールセラミックなどがあります。これらは前歯のブリッジ治療に使われるものです。奥歯に使われる種類としては、金銀パラジウム、金合金、メタルボンド、セラミックがあり、このうちレジン前装冠と金銀パラジウムは保険適用であることからも、広く治療に使われています。

 

ブリッジ治療では、まず仮歯の作成と型取りが行われます。ブリッジは型を取ったその日の内には完成しないので、後日取り付ける日までは仮のブリッジが入れられます。仮と言っても数日間を共に生活する歯ですので、痛みや違和感がないようにしっかりと調整が行われます。

ブリッジ完成後は専用の接着剤で固定します。その後は経過を見ながら痛みや腫れ、異物感などがあれば必要に医師による応じてアフターケア(メンテナンス)が行われていきます。

これが一般的なブリッジ治療の流れです。

 

それぞれのメリット&デメリット

 

インプラント

〔メリット〕

  • ●安定性が高く長期にわたって使用可能
  • ●噛む力が天然歯に近い
  • ●他の歯を削る必要がない
  • ●審美性が高い
  • ●(治療内容によっては)即日仮歯の装着が可能

 

〔デメリット〕

  • ●手術治療である
  • ●保険が適用されない
  • ●治療期間が長い

 

入れ歯

〔メリット〕

  • ●保険適用の治療が可能
  • ●費用が安い
  • ●メンテナンスがしやすい

 

〔デメリット〕

  • ●審美性に欠ける
  • ●異物感に慣れるまでに時間がかかる
  • ●噛む力が天然の歯に比べて50%未満
  • ●周辺の歯への負担が大きい
  • ●劣化により口臭がキツくなる場合もある
  • ●素材によっては保険適用外

 

 ブリッジ

〔メリット〕

  • ●噛む力が天然の歯に近い
  • ●素材によっては天然の歯に近い審美性を実現
  • ●保険適用の治療も可能

 

〔デメリット〕

  • ●素材によっては費用がかなり高くなる場合もある
  • ●保険適用ブリッジでは高い審美性を保ちにくい(変色しやすい)
  • ●両隣の健康な歯を削る必要がある
  • ●土台となる両隣の歯への負担が大きい
  • ●ブリッジと歯肉(歯ぐき)のすき間が不衛生になりがち
  • ●失った歯の本数によっては適応できない

 

まとめ

ここまで3つの治療法を紹介しましたが、インプラントデメリットである保険適用がないため費用が多少高くなるという部分を除けば、やはりインプラントが抜歯後の治療としてはもっともお勧めできる方法です。特に入れ歯とブリッジを比較した時の、審美性・機能性は非常に優れています。

 

歯は一生付き合っていく大切なパートナーです。

医師と相談しながら、自分にとってベストな治療法を選びましょう。

筒井歯科では無料カウンセリングも受け付けています。

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