歯に付着するプラーク(歯垢)は生きている細菌のかたまりで、虫歯や歯周病を引き起こす原因となります。
白っぽい色で歯と同じような物が歯に付いているのであれば、それがプラークです。
プラークは水に溶けにくいという性質があり、歯に粘着しやすい為、うがいだけでは取り除く事が出来ません。
歯磨きをする理由は、プラークを取り除き虫歯や歯周病を防ぐ事にあります。
正しい歯磨きの仕方を覚え、毎日のブラッシングでプラークを綺麗に掃除しましょう。
目次
正しい歯磨きのポイント
歯を正しい方法でブラッシングするには、以下の「歯磨きの3つの基本」が大切です。
[ポイント1]
歯ブラシの毛先を歯の表面にしっかりとあてる
歯を磨く時には歯ブラシの毛先部分を歯の表面にしっかりとあてます。
この時、歯だけではなく歯ぐきの表面にも毛先をあて、歯と歯ぐきの境目も磨くようにしましょう
[ポイント2]
歯ブラシは軽い力で動かすこと
歯ブラシを動かす時には強い力でゴシゴシと動かすのではなく、歯ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力で動かすようにしましょう。
あまり強い力で歯ブラシを動かしてしまうと歯の表面が削られて傷がつき、逆に虫歯菌などの細菌が住み着きやすくなってしまいます。
また、強い力でのブラッシングは歯ぐきを後退させて知覚過敏を引き起こす原因にもなりますのでやめましょう。
[ポイント3]
歯ブラシは小刻みに動かすこと
ブラッシングをする時には歯ブラシを大きくスライドさせて歯を磨くのではなく、「5mm~10mm」程度の幅で歯ブラシを小刻みに動かして磨きましょう。
歯ブラシを小刻みに動かしながら「1本か2本の歯」を磨く事で磨き残しを減らす事が出来ます。
ブラッシングは1箇所あたり「20回」で歯並びに沿って磨く
歯を磨く時には1箇所あたり20回、歯ブラシを「10往復」させて磨きましょう。
また、ブラッシングをする順番は歯の裏側であれば裏側、歯の表側であれば表側、噛み合わせの部分であれば噛み合わせ、といったように「歯並びに沿ってぐるりと磨くようにする」と磨き忘れを防げます。
磨きにくい場所は工夫をしてブラッシング
ブラッシングの際は上に挙げた「歯磨きの3つの基本」を守りつつ、磨きにくい場所は工夫をして歯を磨くようにしましょう。
[工夫その1]
前歯が上下左右にでこぼこしている場合
前歯が上下や左右にでこぼこしている場合には、前歯の1本1本に歯ブラシを縦にあて、毛先を軽く上下に動かして磨きましょう。
[工夫その2]
奥歯が低くなっている場合
奥歯がほかの歯よりも低くなっている場合には、背の低い奥歯に対して斜めに歯ブラシを入れ、細かく動かして磨きましょう。
[工夫その3]
歯と歯ぐきの境目を磨く場合
歯と歯ぐきの境目を磨く場合には、水平に歯ブラシをあてるのではなく、歯ブラシを45度の角度にして歯と歯ぐきに対して斜めに磨きましょう。
歯と歯ぐきの境目を磨く時には歯ブラシは大きく動かさず、5mm程度の幅で小刻みに境目を磨くようにしましょう。
[工夫その4]
親知らずを磨く場合
お口の一番奥に生えている親知らずを磨く場合には、通常の歯ブラシでは親知らずを磨きにくい為、「タフトブラシ」などの小さな歯ブラシを使って磨くのがおすすめです。
[工夫その5]
歯並びが悪くてきちんと歯を磨けない場合
歯並びが悪くてしっかりと歯を磨く事が出来ない場合には、磨きにくい場所を磨く為の小さなサイズの歯ブラシと普通サイズの歯ブラシの「2本の歯ブラシ」を使う事で磨き残しを防ぎ、歯をブラッシングしやすくなります。
プラークがつきやすい箇所を覚える
虫歯や歯周病の原因になるプラークは、「つきやすい箇所」があります。
・歯と歯の間の部分
・歯と歯ぐきの境目、いわゆる「歯周ポケット」の部分
・奥歯の噛み合わせの溝になっている部分
・歯並びが不規則になり、でこぼこしている部分
・生えかけている乳歯や永久歯
・生えかけている親知らず
これらの箇所や歯はプラークがつきやすいので、ブラッシングの際は意識してしっかりと歯ブラシの毛先を届かせるようにしましょう。
歯科医院で歯磨き指導を受けるのもおすすめ
「念入りに磨いているつもりだけど、どうしても虫歯になってしまう・・・」というお悩みがある方は、歯科医院で歯磨き指導を受けるのもおすすめです。
歯科医院では虫歯や歯周病の治療以外にも、予防歯科に基づいた歯磨き指導や定期的な歯の検査を行っていますので、今は虫歯が無くても日ごろから歯科医院に通う習慣をつける事により、虫歯や歯周病を未然に防ぐ事が可能となります。
正しい歯磨きの仕方を覚えて健康な歯を長持ちさせましょう
「正しい歯磨きの仕方」についてご説明をさせていただきました。
現在の日本では部分入れ歯やブリッジ、インプラントといった義歯治療が進歩し、歯が無くなった方でも義歯のおかげで快適に食べ物を噛めるようになりましたが、どんなに優れた義歯でも天然の自然な歯に勝る物はありません。
いくつになっても「自分の歯で食べ物をしっかり噛める」を実現する為にも、正しい歯磨きの仕方を覚えて健康な歯を長持ちさせることを心がけましょう。
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