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はじめに
現在、成人の8割以上がかかっているとも言われている歯周病ですが、女性の方が男性より歯周病にかかりやすいことをご存じでしょうか?
その理由は女性は唾液が少なくドライマウスの方が多いためで、酸性にお口の中が傾きやすくなっており、お口の中の環境が悪くなりやすいからです。
さらに、女性ホルモンとも深く関わっているとも言われています。
ここでは歯周病の恐ろしさや女性が歯周病になりやすい理由などを詳しくご説明してみたいと思います。
歯周病の原因とは
そもそも歯周病は虫歯と同じく歯を失う原因になっており、その名前の通り歯ぐきや歯を支えている骨など、歯の周囲に起きる病気です。
この歯周病の原因となっているのはプラークで、磨き残しなどがあると歯と歯ぐきの間にプラークがたまってしまい、放っておくと歯ぐきから血が出たり腫れたりします。
ここで治療を行えば完全に治すことができますが、さらに放置したままだとプラークを形成している細菌が歯を支える骨を溶かし出してしまい、歯周病になると言われています。
さらに進行すると歯がグラグラし始め、噛めなくなって抜け落ちてしまうこともあります。
歯周病にかかってしまうと、歯を支える骨が溶けてしまうため完治することはありません。
ですが、適切な治療とケアで進行を止めることは可能です。
自分自身のケア次第で歯の寿命を延ばすことができるのです。
さて、歯周病の原因ですが、細菌と歯ぐきの抵抗力とのバランスによっておこると言われています。
驚くべきことに、お口の中には300~700種類以上もの細菌が棲んでいると言われており、その中で10種類ほどが歯周病の原因となる菌です。
人それぞれ歯ぐきの抵抗力も違いますが、歯周病菌の量が増えることで発症することと関係しています。
つまり、お口の中がいかにきれいかどうかと深く関係しているわけですね。
この歯周病菌は24時間程度で成熟し活動し始めるので、その間に丁寧に歯磨きを行って除去することが歯周病の最大の対策だと言えます。
お口の健康はつまり全身の健康と深く関わっており、健康的な食生活を送り続けるためにも毎日丁寧にお口のケアを行うことが大切ですね。
歯周病の恐ろしさ
歯周病はお口の中にある細菌が活動することで起きる病気だと書きましたが、歯周病菌は全身のあらゆるところで悪いことをすることをご存じでしょうか?
歯周病菌は呼吸や唾液を通して肺の中に入り、歯ぐきの中の毛細血管を通して体の至るところに入り込んで悪影響を及ぼすのです。
さて、ではどういった悪影響があるのでしょうか?
歯周病菌が肺に入ってしまうと誤嚥性肺炎になります。
日本人の死因の第3位の病気で、ほとんどが高齢者だと言われています。
また、歯周病菌は心臓や血管の中で血栓を作り、脳梗塞や心筋梗塞の原因になるとも言われています。
日本人の死因の第2位が心疾患で、次が肺炎、4位が脳血管疾患だと言われているほどです。
また、歯周病は糖尿病とも深い関わりがあります。
具体的に言うと、インシュリンの活動を妨害し血糖コントロールをしにくくしたり、妊婦さんの場合は歯周病菌が子宮の中で陣痛を促進させて早産の原因になったりします。
つまり、歯周病は呼吸器系、心臓・血管系疾患や糖尿病、低体重児出産などといった全身のさまざまな病気の発症や進行と深く関わっているのです。
さらに、腎疾患や糖尿病などにかかっている場合は免疫力が下がるため、歯周病などの感染症にかかりやすくなったり、傷の治りが遅くなったりと病気が進行しやすくなります。
つまり、歯周病が原因となって死亡することもあるわけで、全身の健康を維持するためにもお口のケアは非常に大切だということですね。
歯周病予防をするためだけでなく、全身の健康を維持するためにも日ごろから丁寧にお口のケアを行うことが大切ですね。
女性が歯周病になりやすい理由
歯周病はプラークの中にある歯周病菌が原因で起こる病気だということは上で書いた通りです。
つまり、お口の中の磨き残しが最大の原因ですが、女性にはその他に歯周病になりやすい理由があります。
それは女性ホルモンです。
歯周病と女性ホルモンと関係があるなんて驚くかもしれませんが、
歯周病菌の中には女性ホルモンを栄養にして増える菌がいるため、女性ホルモンの変動によって歯周病になりやすい時期があるわけです。
たとえば、月経前はホルモンバランスの変動が大きいのでそれによって歯がうずいたり、腫れたりします。
さらに、女性ホルモンは人生の節目により変動しやすいです。
思春期、妊娠、更年期・・などで、歯周病になりやすいこの節目の時期には特に注意が必要です。
たとえば、低体重児出産や早産のリスクが高まります。
その理由は赤ちゃんを守ろうとするため歯周病菌を退治するためにサイトカインという成分を作るためです。
さらに、更年期には女性ホルモンの分泌が若い頃の半分~3分の1程度にまで減少すると言われています。
閉経後はさらにそれより分泌量が減ってしまうため特に注意が必要です。
と言いますのも、女性ホルモンが激減することで骨粗しょう症になりやすかったり、歯周組織の炎症を抑えきれなくなるためです。
それによって歯を失ってしまう可能性がある歯周病にかかりやすくなるので要注意です。
クリニックでの定期検診の重要性
この歯周病を予防するには定期的にクリニックで検診を受けることが大切です。
また、歯ぐきが痛んだり腫れたり血が出たりしたとしても、歯ぐきに炎症を起こしている段階で適切に治療を受ければ健康な歯ぐきの状態に戻すことも可能です。
もし、おかしいな?と感じることがあったら、早めにクリニックへ行っていただきたいです。
まとめ
女性が歯周病になりやすい原因についてご紹介してみました。
女性の方はご自分の身体と一生うまく付き合っていく必要があります。
歯周病を防ぐためには日ごろのセルフケアを行うことはもちろんですが、特に症状がなくても定期的にクリニックに行ってお口の中をチェックすることが大事です。
ご自分の身体はご自分で守るしかありません。
一生健康なお口を維持するためにも、ここでご紹介したことをご参考にしてみて下さいね!
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