「あれっ?歯が黄ばんでいる・・・」
「いつの間にか歯が茶色く汚れていた・・・」
「銀歯の詰め物の周りが黒ずんできた・・・」
このように、知らず知らずのうちに歯が黄ばんでしまったり、気がつくと歯が茶色くなっていた・・・という方も多いのではないでしょうか。
歯が変色する原因には主に「歯の内側で起こる変色」と「歯の外側から起こる変色」、そして「虫歯が原因の変色」と「金属の詰め物やかぶせ物が原因の変色」の4種類があり、変色の原因によって改善方法は異なってきます。
歯の変色は日常生活を送っていく上で避けがたい変化ではありますが、変色の原因を理解してその改善方法を知る事で効果的に歯を白くする事が出来ます。
今回は、「歯が変色する原因は?色別にみる変色の原因とその改善方法」についてお話をさせていただきます。
目次
歯の内側で起こる変色
歯の内側が「黄色くなる」のは加齢が原因
歯が黄色くなってしまう原因の大半を占めているのが、加齢による変色です。
歯の表面にはエナメル質という半透明の物質があり、その下には象牙質という黄色いクリーム色の層があります。
象牙質は人の肌が年を重ねるごとに徐々に色がくすんでしまうのと同様に、加齢によって象牙質の黄色いクリーム色がだんだん濃くなってしまうのです。
この為、年を取るごとに象牙質の黄色い色が濃くなり、歯が黄ばんで見えるようになります。
歯の内側が「茶色くなる」のは加齢や虫歯治療、薬が原因
歯の内側が茶色くなってしまう原因としては、加齢や虫歯治療の影響で変色が起こるケースと、フッ素や抗生物質などの薬を摂取した事が原因で変色が発生するケースの2つの原因があります。
加齢で歯の内側が茶色く変色する理由は、紫外線を長く歯に浴び続ける事で歯の内側が老化して茶色く変色してしまう為です。
また、虫歯治療で歯の神経を取った時にも歯は内側から茶色に変色します。
そして、フッ素や抗生物質などを乳幼児から7歳くらいまでの年齢のお子さまが摂取したり服用すると歯がまだらに茶色くなってしまったり、茶色い斑点が歯に出来てしまう事があります。
フッ素で歯がまだらに茶色くなる現象は「歯牙フッ素症」と呼ばれ、摂取したフッ素が歯の石灰化不全を引き起こしまう事が原因であり、抗生物質の場合は象牙質に「テトラサイクリン」という抗生物質の成分が沈着してしまう事が原因で変色が発生します。
歯の外側で起こる変色
歯が「黄色」や「茶渋色」になるのは “ステイン汚れ”や“ヤニ汚れ”が原因
歯を変色させる飲料や食品類としては、茶渋を含んでいるお茶やコーヒー、紅茶や、タンニンを含んでいる赤ワイン、そしてターメリック等の香辛料を含んだカレーなどがあり、これらを日常的に摂取する事で歯が黄色くなってしまったり、茶渋色と呼ばれる茶色っぽい色に歯が変色してしまいます。
また、タバコに含まれているニコチンやタールは歯を黄色くさせる、いわゆる「ヤニ汚れ」を引き起こす事が明らかになっています。
上記の飲食物によるステイン汚れや喫煙によるヤニ汚れは一見すると歯の表面だけに付いている汚れのように見えますが、ステイン汚れ・ヤニ汚れのいずれも歯の内側にまで色素が浸透して着色している為、一度付いてしまった汚れを歯磨きだけで落とすのはほぼ不可能となります。
虫歯が原因で起こる変色
歯が「白っぽく」なったり「茶色いシミが出来る」「黒ずんでくる」のは虫歯が原因
歯と歯ぐきの境目の部分が白っぽくなったり、歯の噛み合わせの溝や歯の表面に茶色いシミが出来たり歯が黒ずんでくるのは虫歯が原因です。
歯と歯ぐきの境目が白っぽくなるのは虫歯の初期症状で認められる変色であり、さらに虫歯の症状が進むと歯の噛み合わせの溝や歯の表面に茶色いシミが出来たり歯が黒ずんできます。
これは「脱灰」という現象で、虫歯菌が出す酸や飲食物に含まれる酸が原因で歯が溶ける事によって発生する変色であり、虫歯の治療が必要となります。
「治療済みの歯が黒ずんでくる」のは銀歯の詰め物やかぶせ物が原因
保険適用の虫歯治療で一般的に用いられている金銀パラジウム合金、いわゆる「銀歯」と呼ばれる金属を虫歯で削った部分に詰め物やかぶせ物として使った場合には、銀歯に含まれている金属イオンが唾液と反応して溶け出してしまい、歯を黒く変色させる事があります。
歯の変色を改善する方法について
ホワイトニング
歯を白くする方法として人気が高いホワイトニングは、「加齢による歯の黄ばみ」や「抗生物質やフッ素が原因の歯の茶色い変色」、そして「飲食物が原因のステイン汚れ」や「タバコが原因のヤニ汚れ」など、幅広い症状に対応可能です。
ホワイトニングには、歯科医院で行い効果が出るのも早い「オフィスホワイトニング」を始めとして、ご自宅で自分自身で行う事が出来る「ホームホワイトニング」のほか、歯の表面を少しだけ削ってプラスチックやセラミックを貼り付けて歯を白くする「ラミネートベニア」などがあり、ご自分に合った方法で歯を白くする事が出来ます。
ティースポリッシング、セラミック治療
虫歯や治療済みの銀歯が原因で歯が変色している場合には、軽度で歯を削る必要がない虫歯であれば「ティースポリッシング」というシミ消しの治療法で対処出来るほか、症状が進んで歯を削る必要がある時や銀歯が原因で歯が黒ずんでいる場合には、陶器から出来ており金属アレルギーの心配がないセラミックを使用した「セラミック治療」を受ける事により、歯を白くする事が可能です。
また、セラミック治療は抗生物質や歯牙フッ素症で歯の変色が重度となってしまったケースにも適用出来るというメリットがあります。
歯の変色の原因を知り、適切な治療で白く美しい歯を手に入れる
「歯が変色する原因とその改善方法」についてご紹介しました。
歯が変色する原因はさまざまであり、原因によってその改善方法も異なってきますが、治療経験が豊富な歯科医師による診察を受ける事で、ホワイトニングやセラミックなど、患者様にとってどの治療方法が適しているのかを的確に判断する事が出来ます。
歯の変色でお悩みの場合は、ご自身の歯の変色が何が原因で起きているのかをよく見極めた上で、治療実績が多く信頼出来る歯科医院を訪れ、適切な治療を受ける事をおすすめします。
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