インプラントをした後のタバコはNG?治療結果を左右するタバコの危険性とは? | インプラントのホントのお話

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インプラントをした後のタバコはNG?治療結果を左右するタバコの危険性とは?

タバコを吸う喫煙習慣のある方は、基本的にインプラント治療を受ける事が出来ません

理由はタバコに含まれているニコチンがインプラント手術で出来た傷の回復をさまたげてしまう為です。

では、インプラント治療を受けた後であれば喫煙をして良いかと言うと、答えは「NO」です。

たとえ治療後であっても、喫煙行為はインプラントに「確実に」悪影響を及ぼします。

それほど、タバコはインプラント治療において「百害あって一利なし」の存在です。

 

今回は、「インプラントをした後のタバコはNG?治療結果を左右するタバコの危険性とは?」について詳しくお話をさせていただきます。

 

■タバコがインプラント治療に及ぼす危険性について

 

タバコはインプラント治療における「絶対的NG」の一つ

まず最初に申し上げたい事は、いかなる場合においても『喫煙行為がインプラント治療の失敗やインプラントが抜け落ちる脱落事故に繋がる』という点です。

つまり、タバコを吸っているという行為はそれだけで「インプラント治療が失敗するリスクを上げている」事になります。

 

喫煙はインプラント治療における「絶対的なタブー」に近い行為の一つであり、タバコを吸う方はインプラント手術を受ける事が基本的に出来なくなるほか、あごの骨にインプラントを埋め入れる為に必要な厚みと幅を確保する目的で行う骨移植や、サイナスリフトやソケットリフトなどの骨造成術など、手術後の回復結果が非常に重要となる各種の治療においても、「タバコを吸わない」非喫煙の方のみを対象に治療を行います。

喫煙習慣があり日常的にタバコを吸っている方は、これらのインプラント治療も受ける事が出来なくなります。

その理由は、タバコを吸う喫煙行為がインプラント治療を受ける患者様の「治癒能力」を著しく下げてしまう為です。

これは、インプラント治療を行った後にタバコを吸った場合でも同じです。

タバコを吸う喫煙行為は「インプラント治療を受ける事が出来なくなる」、「治療後の治癒能力を低下させる」という事のみならず、治療後にインプラントが脱落するなどの「インプラント治療そのものの失敗」にも繋がります。

 

■タバコがインプラント治療の失敗に繋がる理由

タバコを吸う事はインプラント治療における絶対的なNG項目の一つですが、喫煙行為をしている患者様にあえてインプラント治療を行った場合には、いったんは手術が成功して埋め入れたインプラント体があごの骨に結合した「ように」見えます。

しかし、手術直後に喫煙行為を続ける事で、一度はインプラント体と結合したあごの骨の周辺組織が治癒不全を起こしてインプラントが抜け落ちてしまったり、切開した歯ぐきが開いてしまうケースは少なくありません。

では、なぜタバコはインプラント治療の失敗に繋がってしまうのでしょうか?

以下に理由を挙げてゆきます。

 

タバコに含まれるニコチンが「インプラントと骨の結合」をさまたげる

タバコの煙に含まれているニコチンには人間の血管を収縮させる作用があり、喫煙行為で発生する一酸化炭素は血管内に流れている血液が酸素を運ぶ能力を妨害し、血流を悪化させます。

その結果、血液に含まれている酸素や栄養が骨や歯周組織に十分に行き渡らなくなり、埋め入れたインプラントを支えているあごの骨や歯ぐきなどの歯周組織の治癒能力が弱まってしまい、インプラントが外れて抜け落ちてしまうのです。

 

ニコチンが白血球の作用を低下させ、感染リスクを上げる

血流を悪化させ治癒能力を下げる喫煙行為ですが、タバコに含まれるニコチンはさらに「治療後の感染リスク」も上げてしまいます。

タバコがインプラント治療後の感染リスクを上げる理由は、人の免疫力を高める白血球のもたらす作用をニコチンが低下させてしまう為であり、喫煙行為をインプラント治療後に行う事で、「切開した歯肉が腫れる」などの炎症や感染症を引き起こしやすくなってしまいます。

 

唾液の分泌量が減り、歯周病やインプラント周囲炎にかかるリスクが上がる

喫煙行為により血流が悪化すると、唾液の分泌量も減ります。

唾液には感染を防いだり歯周組織を浄化する作用がある為、唾液の分泌量が減るとお口の中に細菌が増え、歯周病やインプラント周囲炎などの病気を発症するリスクが上がってしまいます。

インプラント治療後に歯周病やインプラント周囲炎を発症するリスクについては、タバコを吸わない非喫煙者の方と比べると喫煙者の方の場合は実に「2倍から6倍」発症しやすくなり、1日あたり10本以上のタバコを吸う方はさらにリスクが上がります。

 

インプラント治療を成功させる為にぜひ禁煙を

 

「タバコがインプラント治療後に及ぼす危険性」についてご説明をさせていただきました。

 

タバコを吸う喫煙行為は、インプラント治療における最大の危険因子となります。

喫煙はインプラント治療後の治癒をさまたげるだけではなく、インプラント治療自体を受ける事が出来なくなるなど、デメリットが非常に多い行為です。

もし現在、インプラント治療をご検討中の方で喫煙を日常的にされているのであれば、これを機会にぜひ禁煙をする事をおすすめします。

「いきなり禁煙は無理」という場合には最初はタバコの量を減らす減煙でもかまいません。

たとえ少しずつであっても「タバコをやめる努力」が大切です。

インプラント治療を成功させる為、担当の歯科医師と共にがんばってゆきましょう。

 

筒井歯科ではインプラントやホワイトニング、予防歯科なども行っております。

毎日のケア方法に不安を感じたら、まずは健診を受けてみてください。

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