「8020運動」を知っていますか?
8020運動とは、80歳まで自分自身の永久歯を20本以上残そうという運動です。
正常な場合、永久歯の数は上下合わせて28本となります。これに親知らずが4本生えた場合は32本。
乳歯の数は20本ですから、歯が生え変わる時に合計28本になります。
高齢になるにつれ、口腔ケアが難しくなり虫歯や歯周病を引き起こすケースもあります。
最近ではそれに加え、体の健康が歯の健康に影響を与えていることも判りました!
「歯の健康=体の健康」でしょうか?!
歯と全身の密接な繋がりを紹介します。
健康な歯って何?
健康な歯とは、虫歯や歯周病などの病気がない状態です。
虫歯や歯周病がないと簡単に書きますが、現実的にはとても難しいですよね。
定期的に歯科クリニックに通っている人であれば初期の虫歯も発見出来ます。
残念ながら「歯に痛みを感じた後に歯科クリニックを受診する」人の方が圧倒的に多いです。
ですから、口腔内に痛みや腫れを発見した時には、早めに歯科クリニックを受診して早期治療・健康な歯を維持することが大切になります。
歯周病の原因とされているものは?
歯周病を引き起こす原因はさまざまですが、その中でも深い関連が指摘去れているものがあります。
それが「糖尿病」と「喫煙習慣」です。
歯科に行ったら内科に行けと言われた?!
「急に歯が抜けた!」と歯科クリニックを来院した患者のなかには、血液内科で精密検査を受けると重度の糖尿病を患っていたというケースは少なくありません。
歯科クリニックに来院して口腔内を調べてみると、実は糖尿病が潜んでいたというケースは多くあります。
事故や怪我がなく歯が抜けてしまうのは、歯周病がかなり進行していると考えられます。
ですから、歯科を受診した後に内科や生活習慣病を専門に扱う病院への受診を勧めるケースもあります。
糖尿病はどんな病気?
糖尿病とは、飲食で体内に取り入れられた糖分が体内で吸収されにくくなり、血液の高血糖状態が続いてしまう病気です。
健康な体であれば、糖分は適度に吸収・排出されますが、糖尿病を患うと体内のインスリン量が不足します。
インスリン量が減ってしまうと、体内の糖分が吸収されにくくなりますから、結果として高血糖状態が続き糖尿病の引き金となります。
糖尿病は自覚症状が少ないため、気がついたらすでに重度の糖尿病を患っていたという患者も少なくない病気です。
歯周病は糖尿病の合併症とも言われています。歯周病の他に、心臓病や腎臓病、脳卒中といった疾患や、失明や壊死といった怖い合併症を引き起こす原因にもなります。
歯周病の治療と糖尿病の治療は並行して!
歯科クリニックで行えるのは歯周病の治療になります。
ですが、歯周病の原因となっている病気を治療しない限り、何度でも歯周病を引き起こしてしまいます。
ですから、糖尿病と診断された場合は、糖尿病の治療を行いながら歯周病も治療を行う事が大切です。
タバコを吸うと歯周病になるって本当?
タバコを吸う=喫煙も、歯周病のリスクが高くなる要因の1つです。
糖尿病患者の場合は歯周病を発症したときに見た目にわかる腫れや歯茎の炎症がありますが、喫煙のみでは自覚症状がほとんどないという事もあります。
喫煙が原因で歯周病を患っているケースでは歯みがきをしても出血も少なく、歯ぐきの腫れが少ないというパターンが多いです。
だから、歯周病に気が付きにくいとも言えます。
タバコを吸う=歯周病になってしまうという事ではありませんが、喫煙者と非喫煙者を比較すると、発症リスクが高いと言えますね。
成人のほとんどが歯周病って本当?!
はい。本当です。
厚生労働省が成人(30~64歳)の約8割が歯周病を患っているという調査結果を発表しました。
さらに成人だけでなく、若年層も歯周病を患っている人が多い傾向です。
つまり、親も歯周病を患っていて、子供も歯周病を患っているけれど気がつかないという状況が生まれています。
糖尿病を含めた生活習慣病が原因で歯周病を招いているケースもありますが、歯周病は治療が可能です。
健康的な歯を保つためには、歯肉や歯茎も重要です。
定期的な口腔検診と共に、自宅でのセルフケアも大切ですね。
歯の健康は体の健康に繋がっている!
歯の健康と体の健康は、密接に繋がっています。
人間の体は血管で繋がっていますから、口腔内で増えてしまった細菌が、血管内の血液を通して全身を巡ってしまい重篤な症状を引き起こした症例もあります。
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健康な体を保つためにも、まずは口腔内のチェックから行うことをオススメします。
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